チアリーダー

今日のニューヨークタイムズに、学校が男子のスポーツチームばかりサポートするのは不平等であるというので、これまで男子のフットボールとバスケットの応援だけに出動していたチアリーダーを、女子バスケットボールの試合にも送る公立のハイスクールが増えてきているという記事がありました。もちろん、平等になってめでたしめでたしなんてことにはならないわけで、チアリーダーたちは行けって言われたから来てるのに女子選手たちから「あんたたち、何しにきたの」とか言われるし(そりゃき女子選手にとっては目障りであろう)、男子の応援じゃなきゃやりたくないと言ってやめるチアリーダーもいるし(これも当然だ)大変不評だといいます。じゃあ、もとに戻すかというと、誰が見たって不公平には違いないんだから、差別が何よりの罪悪とされているアメリカの公立学校ではそういうわけにもいかないらしい。
そもそもチアリーダーという存在が行き詰っていて、いまどき60年代、70年代のようなクールな存在ではなくなっています。昔の映画では(いまどきの映画でも)学校の人気者の美人女子といえばチアリーダーみたいはステレオタイプがありますが、あれはお話の世界です。今やクールな女の子はチアリーダーなんか見向きもしないというのが現実のようです。娘の学校での話を聞いてもチアリーダーには人気が全然ない。将来の職業に間違っても秘書なんてことを考えもしない女の子たち、どんなスポーツでも男子のするものは必ず女子バージョンも与えられてきた女の子たちに男子のゲームの応援なんてコンセプトが受けないのは当然でしょう。これもフェミニズムの勝利といえばいえるのかも。
娘の学校では、女子の試合にチアリーダーが行くのかどうかきいてみたところ、行かないそうです。でも男子の応援にも限られた大きな試合を除いてほとんど行かないんだそうです。チアリーダーそのもののコンペティションに出場するのが主な活動らしい。
ニューヨークタイムズの記事は「ただでもメンバーが減ってるのに、楽しいことをどんどん取り上げられたら、今にチアリーダーは絶滅してしまう」というチアリーダーのキャプテンの話で終わっていましたが、本当にチアリーディングはもう絶滅の危機に瀕しているのかもしれません。
日本の中学や高校にはまだ男子運動部の女子マネージャーっていうのは存在してるんだろうか、とふと考えてしまいました。存在してるんだろうな、きっと。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

“チアリーダー” への 3 件のフィードバック

  1. チアリーダー、お茶汲みは女に限るメンタリティとどっこいどっこい。五十歩百歩。アメリカ人は、性差別をしない、という議論になると、日本なんかより進んでいる、といばりたい症候群の人達が多いな、と昔から思ってますが、可能であれば、ヨーロッパやスカンジナビアを比べた上で自分達のレベルを判断して欲しい、と思います。通訳を外注する時に「女で」「男で」という組織に限ってアメリカが本社/本部だったりします。えーかげんにせぇ、と言いたくなる。母国で政治的に正しくなくてできないことを外国で実現する才能(抜け道を見つける才能)はアメリカ人、あります。

  2. ポリティカリーには男女平等はかなり進んでいる国ではありますが、男のマスキュリニティへのこだわりは鬱陶しいほどだし、ポリティカリーに平等であるためにいつのまにか本来の目的そっちのけで突っ走るのも得意な国ですから。わかりやすいといえばわかりやすいですが。

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