夏も終わり

あっという間に夏も終わり。ニューヨークは8月も半ばすぎるともはや秋風という雰囲気になります。今年もここ2週間くらい、昼間もまったく冷房要らずで、夜は外にいると寒いくらいです。今週末のレーバーデイウィークエンドで、夏はオフィシャルに終わりとなり、プールが閉まって、学校が始まります。秋は東海岸が一番きれいな季節ではあるんですが、やっぱり夏の終わりというのは気分が落ち込みます。東京では、涼しくなると、やっと涼しくなったという感じがするんですが、なにしろニューヨークは1年の半分が冬なもんで、夏が終わると「また冬かあ」と思うわけです。
明日からは、またちょっと夏らしいいい天気になるらしい。夏の最後くらいぱあっと景気良い天気になって欲しいものです。
広告

ハイテクスーパー

引っ越しててから、しばらく行かなかった大型スーパーに久しぶりに行きました。入り口でセルフ会計システムのお薦めキャンペーンをやっていて、これを使うと1ドル59セントのエコ袋がついてくるそうです。エコ袋はともかく、マーケティング雑誌で読んだことのある新システムを使ってみたかったので、早速試してみました。キャッシャーで客が自分で商品をスキャンしてクレジットカードで支払う、つまり無人のセルフサービス会計システムはここ2,3年で郊外の大型スーパーではどこでも見かけるようになっています。が、これはバーコードのスキャナーと小さな端末を客がカートとともに持ち歩いて、商品を手にカートに入れるはしから1つずつスキャンしていくというシステム。キャッシャーでは、すでに端末に入力されている合計額を支払うだけ、というやり方です。
基本的に客の自己申告みたいなものですから、商品をスキャンしないで袋に入れてしまうことも可能なわけですが、その防止策として、ランダムに係員がスキャンしなおすことがあります、という断り書きがあります。セルフ会計でもセルフキャッシャーすべてを見張ってる店員が一応いて、不正防止策となっています。
で、使い勝手ですが、これが結構いいです。アメリカのスーパーというのは、たいがいキャッシャーの隣に袋詰め係りがいるんですが、この詰め方がすさまじいもので、りんごを放り投げるように袋にいれたり、同じアイテムが2つあるのを別の袋にいれたり、柔らかいものの上に重くて硬いものを入れたり、はらはらします。まず、これに悩まされないのがいい。それにカートに入れるのと同時に自分で袋つめができるので、2度手間にならない。ただ、めんどくさいのは野菜果物で、はかり売りが基本なので、いちいち測りのあるところにいって、重さを測ってラベルをプリントしないとならない。それでも、買い物を終えた後で、キャッシャーの長い列にならんで10分も20分もかけて会計することに比べたら楽なものです。時間の節約になるかというと、スキャンするところで、ああでもないこうでもないと迷ったりしてるんで、あまりならないんですが、じっと列に並んでるわけではないので、あまり気にはなりません。
他のスーパーでも早く使ってほしいものです。

カーウォッシュ

良いお天気が続いてます。土曜日に車でハイスクールの前を通りかかったら、ビキニ姿のティーンエイジャーの女の子たちがなにやらダンボール紙のサインを両手で掲げて道に立って客引きをしています。持っているのはカーウォーッシュのサインで、ハイスクールの駐車場の奥で洗車をしているのもビキニ姿の女の子たちです。どうやら学校関連のファンドレージングらしい。が、洗車するのに何故ビキニ?一応下はローライズのショーツをはいてはいますが、上はビキニトップのみ。この炎天下になぜビキニ?シャツを着ろ、シャツを。皮膚がんになるぞ。
肉体労働で資金を稼ごうっていうコンセプトはいいんですけどね、なぜそこでビキニ姿を売り物にする?肉体労働をなめてないか?そんな恰好でまともな洗車なんかできるわけなかろう。風俗産業をもなめてないか?しかも何故女の子ばっか?キャミソールはいけないの、短いショーツはいけないのというドレスコードのある学校が、なぜ校内でのビキニ姿の洗車を許可するんだ?
「なんでカーウォッシュするのにビキニ着てんの?あの娘たちは?」と娘にきくと「だってカーウォッシュだから当たり前じゃん」という答え。「ハイスクールのスポーツチームのファンドレージングではみんなやってる」そうです。ビキニ姿の客引きでスポーツチームのファンドレージングって、どこかおかしくないか?これだからチームスポーツってのは嫌いなんだよ、と、スポーツ嫌いとしては見当違いな批判もしたくなるってものです。
アメリカのティーンエイジャーの女の子たちは、本当にゴージャスなボディを持っています。見ててほれぼれします。あれだけきれいなら見せびらかしたくもなろうというものだし、プールや海で見るぶんにはまことにいいものです。まあ、その周囲のさまざまな年齢層の水着姿を見れば、ナイスボディの寿命は長くて10年てこともわかりますから、よけいに桜の花を愛でるような気分にもなるわけですが。
が、だからと言ってビキニで洗車の客引きをしようなんて世の中なめくさるにもほどがあります。でも、スタンダードのファンドレージングとして定着しているくらいだからこのなめくさった商売に金を出す大人がいるわけで、しかもこうした郊外では、大人っていうのは子供のいる親ということになります。いったいどういう神経なんだ?

お月見

今年もお月見のお琴演奏に行ってきました。
雨女の霊験あらたかで、私が参加するようになって以来雨ばっかのお月見ですが、今年は晴れ。湿気もなく素晴らしいお天気。
屋外イベントというのは夜間でも天気にものすごく左右されるので、大盛況。
で、肝心の月は、見えませんでした。月が昇るのが遅すぎたから。一応9時半の演奏終了と同時くらいに昇る予定だったのですが、うっそうとした林の中にあるようなところなので、まん丸な月が姿を現したのは11時ごろ。片付け終わって家に着いた頃でした。

音もなく

私が東京にいる間、ニューヨークはプールにも人が来ないほどの暑さだったそうですが、程よく夏らしい天気になったこのごろ、夕方の日が陰った頃にコンドのプールサイドに寝そべって30分ほどボーッとすることにしています。1日中コンピュータに向かっているので、眼の休養もかねて。
いつものようにボーッとプールを眺めていたら、3人の兄弟らしい男の子がうれしそうにプールに入ってきました。8歳、5歳、3歳くらいで、お揃いの坊主刈りの小僧3人。楽しそうに遊んでるなあ、と思いながらボーッと見ていたら、突然、プールサイドの反対側からライフガードが「オーマイガーッ!」と叫ぶ声が聞こえました。そしてシャツを着たまたプールに飛び込むと一番小さな男の子を抱き上げました。抱き上げられた男の子はすぐに泣き出したのでたいしたことはなかったのですが、泣き出すくらいですから、おぼれていたのです。
その子がいたのは、わたしの眼の前、2メートルくらいのところで、その子の母親も5メートルと離れていないところにいました。兄ちゃんたちにいたっては50センチくらいしか離れていないところで遊んでいたのですが、誰にも気付かれずに静かに音もなくおぼれていたのでした。子供って静かにおぼれるものなんですね。知らなかった。兄ちゃんたちの後からついていくうちに気付いたら足が着かなかったということなのでしょうが、はたで見てると坊主頭と手が動いていたので、普通に遊んでいるように見えたのです。が、坊主頭は出ていても実は鼻と口はずっぽり沈んでいたわけです。考えてみれば、じたばた暴れることができるというのは、ある程度泳げるということであって、泳げなければ静かに沈むのも当然です。娘がもっと小さい頃におぼれなくて本当に良かったと思いました。きっと気付かなかったにちがいないから。
それにしてもえらいのはライフガードで、他の子供たちに囲まれておしゃべりをしていて、プールを見ているようには思えなかったのですが、ちゃんと見てるもんなんだな、と感心しました。

どすこい

日本出発直前に撮影した例の写真が表紙になったコミュニティ紙が送られてきました。「フォトショップで作った月」は、クレーターと影のある巨大なもので、濃紺の空に星まで輝いていまして、お月見というよりはSF映画。で、モデルのワタクシはというとですね、恐れていたあの「ウェルカム」ポーズが見事採用されておりまして、「巨大な月に向かって両手を広げて仁王立ち」。日本人の持つお月見のイメージとはかなり違うものとなっていました。
日本人にとっては着物姿にはお決まりの内股というのがアメリカ人には大層不自然なポーズに見えるらしく、撮影の際も「足を外に向けろ」というポーズ指示がありました。「着物を着ている時は内股というのが決まりなんで駄目」と言って内股を守ったのですが、基本的にわたしは外股。その上、持ち前の態度のでかさゆえ、油断すると着物でもそり気味の横綱立ちになってしまいます。で、ちょっと油断して(なにしろウェルカムポーズに気をとられてたもんで)外股になってる写真が、しっかり選ばれていたわけです。
これは、ちょっと日本人には言い訳なしには見せられない写真だなあ、と思っていたところに師匠から「領事館のホームページで写真を見ました」というメールがありました。どういう経緯で写真が領事館に行ったのかはわかりませんが、あのドスコイ写真が日本人に公開されてるのか、とあせってチェックしたところ、領事館のサイトにあったのはお琴を前にした普通の写真でした。お琴を弾いているところとか、ただ立っているところとかたくさん撮ったので普通の写真もあったようです。よかった。

若さ判定テスト

娘が子供にしか聞こえない携帯着メロ音という話を仕入れてきました。「ニックがお母さんに試したら、ニックは耳が割れそうなくらいの音なのにお母さんは『いつ始まるの?』って言ってたんだって」
何でも大人になると聞き分ける機能を失う周波数の音なのだそうで、あまりに嘘くさいので娘と一緒にダウンロードして聞いてみました。ほんとに聞こえない。「ええ、これが聞こえないのお?耳が痛いくらいなのに」という娘。20歳未満の人間はほぼ全員が聞き分けられて、20代は特に耳の良い人には聞こえて、30歳以上にはまず聞こえないのだそうです。
これは、別に携帯着メロとして開発されたものではなくて、店頭でうろうろして商売の邪魔になるティーンエイジャーを店から追い出すために使われていたものなのだそうです。これを逆に学校で使ってもばれない着メロとしてティーンエイジャーが使い出したらしい。
母を使った実験が大成功した娘は、この着メロ音を携帯にダウンロードしたくてうずうずしています。残念ながら、我が家も娘の通っているミドルスクールも携帯の電波が全く届かないエリアなので(アメリカにはこういう携帯ブラックスポットがよくある)、実用的な意味はまずありませんが。