メモリアル・ウィークエンド

今週末はメモリアルデー・ウィークエンドで、アメリカでは夏が始まる日ということになっているので、ビーチもプールも一斉にオープンします。今年は異常に寒いんですが、土曜日からちょっと夏らしくなって、昼間はやっと半袖で出歩ける陽気になりました。

ここ数日、娘は急にラクロスをやりたいから、ラクロススティックを買ってくれろと言い出しました。ラクロスっていうのは、このあたりのティーンエイジャーの間で人気があるチームスポーツです。もともと親子ともに団体球技には全く興味がなかったので、郊外に住む子供としては珍しくサッカーもバスケットも全くやってきませんでした。それが、最近になって、娘はスポーツを何もやっていないというのは、今ひとつクールじゃないし、美容のためによろくしない、と思い始めたらしい。子供の肥満が多いアメリカでは「エクササイズをしないと太る」ということを学校でも何かにつけて刷り込まれるため、マッチ棒のように細い娘も「運動不足→肥満」というコースが気になるらしいです。で、たまたま遊びに行った友達の家でラクロスをやってみたら面白かったのでこれならいけるかも、と思ったらしい。が、母としては、一人でできるもんじゃないし、道具を買うのは、まずチームに入ってからだろうと思うのですが、娘は母よりも遥かにガードの甘いお父さんとさっさと交渉して、スティックを買ってもらってきました。

さっそく友達をよんで、ラクロスのキャッチボールみたいなことをして遊んでいたんですが、突然プールに行くと言い出しました。メモリアルウィークエンドですから、たしかにプールは開いてるんですが、外は半袖でも寒くないという程度の気温、水温はせいぜい摂氏15度くらいだと思われます。足も入れたくないような冷たさです。でも、子供らは、ちゃんと泳いで、たいして寒そうな顔もせずに帰ってきました。どうして、こうも寒さに強いんだろう。

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寒い

むちゃくちゃ寒い。昨日も寒かったけど、今日はもっと寒い。最高気温が華氏48度って、摂氏だと5,6度ってところでしょうかね。5月末にあるまじき寒さ。しかも、北風吹きまくり。例年よりずっと遅く、月曜に花を植えたんですが、苗が寒さで縮こまってます。

わたしは本来庭仕事は好きではありません。が、うちのデッキの手すりと玄関脇の窓にウィンドウボックスがついているので、何も植えないとみっともない。というわけで、インパチェンスの苗を植えました。ちょっと買いすぎたのであまったのは、てきとうに玄関先の地面に植えましたが、これは鹿に食われるのも時間の問題です。アメリカ郊外ではガーデナーの一番の敵は鹿。春にアメリカ東部をドライブすると、なんか黄色い花ばっかりという景色です。水仙ばっかり。球根植えるならチューリップの方が可愛いのにと思うでしょうが、チューリップは鹿のキャンディー。あっというまに花だけ食べられてしまいます。珍しく色とりどりのチューリップが咲いているところがあったとしたら、それは誰かが根性いれて毎日鹿よけのスプレーをかけてるから。ちょっと油断するとすぐ食われてしまうので、普通は鹿が好まない花ばっかり植えることになります。それが水仙。もう少し夏近くなるとボタンもOKです。バラは駄目。百合もチューリップと同じ首なしにされてしまう。ツツジ、石楠花はまず大丈夫ですが、アジサイは食われる。でも、まだ緑の多い夏は比較的被害が少ないんですけど、こう寒いとインパチェンスの苗も危ない。

というわけで、このあたりでは鹿はゴキブリなみに忌み嫌われています。で、ゴキブリなみにいっぱい出てきます。

reef

娘が先週、「漢字のテストで80点以上だったらリーフのフリップフロップ(ゾーリ)買ってくれる?」と唐突に言い出しました。それも、今週やるテストではなく、補習校で先週受けた漢字テストなんだそうです。どうも先週、自分でも思いのほかよくできた気がするので、これは何かもらう約束を取り付けなきゃ損だと思ったらしい。母としては、それじゃご褒美の意味がないわけですが、漢字テスト10問中正解は1,2問というのが日頃の成績ですからまあいいか、ということにしました。日本語補習校は嫌がる娘の首に縄をつけて行かせているので、物でつる、金でつる、おどす、罵倒すると本来やっちゃいけないと言われることは大概やりつくしています。要するに何でもありっていう足元を娘に見られてるわけです。

で、土曜日に戻ってきた漢字テストは95点。とにもかくにも快挙です。お約束どおり、リーフを買いに行きました。このReefというのは、フローティーと並んでティーンエイジャーの今年のお約束のフットウエアらしい。ただのゴムゾーリの鼻緒のところが布製。ちょっとtevaサンダルと雰囲気の似たアウトドアっぽいというか、スポーティーなゴムゾーリです。歩きやすくて丈夫、というのが売りらしいですが、ゴムゾーリのくせに28ドルという値段は法外。鼻緒にいろんな色や柄があって、娘はさんざん迷った挙句に黄緑のものを選びました。なんと、娘の足のサイズはわたしと同じになっていました。幅が全然違うので(もちろんダンビロなのは母の足)ちょっと見には同じに見えませんが、縦の長さは同じ。そこで、わたしもリーフをちょっと履いてみたら、これが結構はき心地がいい。それを見ていた娘は、またいつもの営業トークで「ほら半年以上はもつって書いてあるよ」だの「そんなに高くないよ」だのうるさい。「お母さんはどの色が好き?」って、私にも買わせたいらしい。色違いを買いました、結局。日本で歩き回るのにいいかな、と。

今朝、娘はさっそくリーフをはいて学校にいきました。自分のじゃなく、わたしのを履いて。「こっちの方が今日の服の色に合う(ゴムゾーリに合うも合わないもあるか?)」そうで、ちゃんと自分のを履いていけ、というと「なんで?」と言い返されました。自分のだけきれいなままとっておこうっていう魂胆だね。ちゃんとわたしも娘のリーフを履いてでかけてやりました。

BBQ開き

寒い。もう5月も終わりそうだっていうのに、相変わらず夜は暖房入るし、昼間だって家の中は結構寒い(外は陽があたってるとあったかい)。去年の今頃この家に引越してきて、その頃は死にそうに暑かった覚えがあるんだけど、今年はとにかくなかなか暖かくなりません。

が、アメリカの暦の上での夏は来週末の連休メモリアルデー・ウィークエンドから始まるわけで、フードチャンネルにもやたらバーベキューが出てきます。で、あんまり美味しそうだったので、昨日、うちもBBQ開きをしました。冬の間、デッキで雪にうまってたグリルの埃をはらって火をおこします。BBQはアメリカではお父さんの仕事と決まってまして、家事無能力者であった元夫でさえBBQだけはやっておりました。だもんで、昨年、この家に引越して来て、グリルは持ってきたものの、どうやって火を起そうかと困ったわけです。炭火を起すって意外と難しくて、それまで何回かやってみたことはあるんですが、炭にオイルをかけまくり団扇であおぎまくっても火が消えてしまうことが多かった。元夫も結構な時間をかけて火をおこしていたので、炭火起しは得意じゃなかったのかもしれませんが、人がやってる分には時間と労力がいくらかかろうが問題ないわけです。わたしはその間に材料の下ごしらえをしてれば良かったわけですから。でも、わたしが炭火にかかりっきりになっては、炭火はおきても焼くものが準備できない。そうまでしてBBQしなくてもと思うかもしれませんが、アメリカ郊外では夏には最低でも週に1度はBBQがお約束です。子供も客も喜ぶし、台所も汚れないし、夏は毎日のようにBBQという家だって結構あります。

もちろん、そういう家は毎日炭火をおこしてるわけじゃなくて、たいていプロパンガスのグリルです。これはボタン一つで火がつきます。が、わたしはガスグリルは買いたくない。理由は重いから。一人で動かせないものは増やさない、というのが昨年からのわたしのポリシーです。家具も新しく購入するものは解体できることを条件にしてきました。重くても解体すれば階段も一人でクリアできるからです。

でもって、去年、ホームデポのBBQ道具のコーナーで筒状になった炭火おこしをみつけました。手にとって見てたら、通りかかったおじさんが「これは便利だよ。買っても絶対後悔しないよ。たった10分で炭火がおきるんだからね」と激賞するのです。たいして高いもんでもなし(15ドルくらい)、そんなに言うならと買ってみた炭火おこし。大正解。下に丸めた新聞紙をいれて上を炭で満たし、新聞紙に火をつければ本当に10分で立派な炭火になります。

雪に埋もれてたグリルの中に入れっぱなしになっていた炭火おこしはちょっとサビてましたが、ちゃんと今年も10分で火をおこしてくれました。手羽先とささみ、赤ピーマンを焼きました。炭火はやっぱりオーブンより美味しい。

お花祭り

ニューヨーク仏教会のお花祭りでお琴を弾いてきました。ニューヨークにはいろんな州派のお寺があるということは知っていたのですが、この手のイベントを実際に見るのは初めてだったので、興味津々。場所はマンハッタンのナントカ(多分インド語だと思う)メディテーションセンターというところで、名前だけ聞くとニューエージか何かのあやしげな新興宗教みたいですが、まことに健全な世界仏教博覧会みたいな感じでした。インド系からたぶんチベットやモンゴル系らしい(確かめたわけじゃないので)お坊様まで、もちろん日本人、中国人、韓国人、アメリカ人のお坊様もずらりと並んでいます。集まる信者さんも当然国際色豊か。

で、わたしのお仕事はお客様が会場入りする間にロビーで30分くらい弾くことと、セレモニーの間にちょっと弾くことでした。ロビーでは椅子に座っての立奏、セレモニーではお坊様も信者さんもみんな床に座ってるので、こちらも座奏です。段取りとしては、セレモニーが始まる頃になったらお琴を会場内に運び込んで、セレモニーが始まるまで1曲弾く。その後でチャンティング(読経)があって、日本人お坊様が書道のデモンストレーションを始めるので、その間静かなBGMを弾く。というものでした。それが終わったらあなたはフリー、何時帰ってもいいよ、ということでした。

段取りどおり、ロビーの演奏を終わり、会場に入って座奏のセッティング。弾き始めたら、ちょうど前半が終わったくらいで、ラッパが鳴って、ここでストップしてというサインがきました。で、読経です。まずオレンジの法衣のインドのお坊様から始まりまして、各国のお坊様が各国の流儀の読経をして、信者さんたちが唱和します。短いのもあれば、長いのもありますが、どれも私にはエキゾチックなお経です。当然日本のお坊様の読経もありまして、鐘や小型木魚みたいな音も入りまして、さすがにこれは聞きなれたメロディーです。が、なんか違う。そもそもお経なんて何言ってるかわかんないものですが、どうも日本で聞くお経には入っていないようなFやRみたいな音がしょっちゅう出てくる。わたしがよほど怪訝な顔をして見ていたのか、司会の方が”本日のお経”が入ったプログラムをそっと渡してくれました。お経が英語。日本人お坊様の読経は英語でした。日本できくのと同じメロディにのせて”This is the truth."とかいう聖書みたいな文句が梵語に織り交ぜられているわけです。アメリカに派遣されるお坊様は英語のお経の読み方を練習するんだろうか。で、あれこれ興味深い読経ではあるんですが、なにしろ数が数だけに長い。こちらは正座して待ってるわけです。わたしは小さい頃から正座が苦手。お琴のお稽古も正座さえしなくて良かったらもっと熱心にやってたのではないかと思うくらいです。こっちでお琴が楽しめるのは立奏が多いからかもしれません。で、座奏とわかっているときには合引を用意するんですが、今日はどうせ座奏は1曲だけだから荷物はなるべく軽くしようと持ってきていない。わたしが座ってたのは、居並ぶお坊様のど真ん中、しかも仏像の足下、つまりどこからも良く見える場所です。最初のうちこそきちんと座っていましたが、だんだん耐えられなくなってきた。わたしがあまり辛そうに見えたのか、司会の方は座禅用の座椅子をあげようか、と目で合図します。信者さんたちは座禅の要領で座ってる人が多いのですが、体が固い人のためにお尻を乗せる台がある。半分くらいの人はそれを使っています。でも、こっちは着物を着ているので、胡坐をかくわけにはいかないから、それでは役に立たないのです。もぞもぞと動きながら目線を上げると、上品そうなアジア系のお坊様がこっちを見て笑っています。やっと読経シリーズが終わりまして、司会者が「次はグッド・サプライズでインドの子供たちの歌」と言ったときには、倒れるかと思いました。これまた長いグッド・サプライズが終わると、やっと最後の出番です。もう手の平は汗びっしょり、足の感覚はゼロで、何弾いてるかわかりませんでした。

それにしても、アメリカの仏教は明るい。日本では、葬式や法事といっためでたくないオケージョンでお寺に行くせいか、なんだかお化けの出そうな陰の気がこもってるような気がするんですが、アメリカの仏教は陽の気でいっぱい。なかなかいいものです。

またラコステ

ゆうべ久しぶりに元夫の妹と食事をしました。(シングルマザーどうしですから)。彼女には17歳の息子がいますが、その息子が買い物に行くからクレジットカード貸して、と言ってきたので持たせたそうです。もう運転もできるので、必要な服とかは自分で買いに行くことになっています。で、買ってきたのがラコステのポロシャツ、78ドル。当然ですが、母は怒った。たかがシャツに78ドルとは何ごとか、しかも買ってきてすぐに洗濯しちゃったので(キレイ好きな母親の躾けで新しい服は自分で洗濯してから着る習慣になってるらしい)返品もできない。二度とこういうことはしちゃならない、と言いわたしたそうです。

その話を娘にしました。「やっぱり誰だって78ドルのポロシャツなんて馬鹿馬鹿しいと思うんだからね」と言うと、娘は言いました。「そうだよね、それは良くないよね。ちゃんときいてから買わなくちゃね」。いや、お母さんが言ってるのはそういう問題じゃないんだけどね。

それにしても、ラコステ、おそるべしラコステ。ちなみに英語ではラコステじゃなくてラコーストだそうです。

ラコステとフローティー

娘が「今学期の成績が良かったら何か買ってくれ」と言ってきました。その娘の言う「良かったら」の基準がちっとも良くない。すでに今年度も終わり近いので、今更オールAとか現実性のないオファーはできないらしい。つまりその何かがよほど欲しいらしい。成績によって物を買ってやるという事は、あまりやりたくないんですが、その何かに興味があったので、「すごく上がってれば考えてもいいよ、で、何が欲しいわけ」と聞くと、「ラコステのポロシャツ」だそうです。あんなもんゴルフおやじのポロシャツじゃん。でも、娘が言ってるからには、学校で着てる子がいるとか、セブンティーンに載っていたとかいう背景があるにちがいないので、ティーンエイジャーの間で流行ってるのかもしれません。

例の新学期までの娘の服飾予算は、あれからソフィーのショーツ、ターゲットのビキニ等を購入して、すでに残り100ドルを切っています。そこで、とても予算内では買えないから何とかしたいと思ったらしい。娘は既にスニーカーとサンダルを父親に買わせて予算外で獲得するという反則技を使っていますが、わたしの財布に響くわけじゃないので、こういう反則は歓迎です。このサンダルというのが、フローティーといいまして、ティーンエイジャーの間で流行ってるこだわりの一品。簡単に言えばゴムぞーリなんですが、素材がビニールコーティングしたスポンジ、サーファーが持ってる水に浮くキーホルダーについてるあれ。で、形が幅広小判型、ちょうど男物の雪駄みたいな形です。なんだか足の大きさに比べて馬鹿に大きく見えるそのゾーリをビタンビタンいわせて毎日学校に行っています。学校は肌の露出度については結構うるさいドレスコードがありますが、ゾーリはOK。

フローティーは高いものじゃないし、スニーカーもティーンエイジャーの必需品として極めてわかりやすいので、お父さんも簡単に買ってくれましたが、ラコステのポロを買わせるのは難しかろうと娘は判断したわけです。でもなあ、ドラマティックに成績が上がるとは娘の日常を見ていると、とても考えられない。うっかりしたこと言うと、後からヤクザのような因縁つけて、買ってくれろと大騒ぎするに違いないので、今から鬱陶しい。