ドーナツ

たぶん今朝はこの秋(もう冬か)一番の冷え込み。車窓がバリバリに凍る華氏20度(摂氏マイナス3,4度か)で、霜柱もサクサクじゃなくてゴチゴチです。東京じゃ真冬だってこんなに冷え込むことはないから、やっぱりニューヨークは寒い。
来週はもうサンクスギビングなのでどこにいっても慌しい感じがします。
ケーブルテレビのフードチャンネルで見たドーナツがあんまり美味しそうだったので、夕食後に突然思い立って作りました。ピザ生地をくりぬいて油で揚げてシナモンを混ぜた砂糖をまぶすだけのお手軽バージョン。ピザ生地はどこのスーパーにも真空パックのチルドですぐに使えるものが売られてるので、ほんとに簡単です。何もわざわざ夕食の後で作らなくてもいいんですが、「甘いものが食べたいからドーナツ作ろうかなあ」と本気でなく言ったら娘があまりに喜んだので引っ込みがつかなくなりました。
で、このお手軽ドーナツですが、揚げたては危険なほど美味しいんです。食後にこんなもの食べちゃまずいぞ(食後じゃなくたって十分危険だが)と思いながらついとまらなくなって、小ぶりとはいいながら3つも食べてしまいました。あんまり簡単で美味しかったのでまた作ってしまいそうで恐ろしい。ただし、冷めると味はぐっと落ちるので作りおきがきかないのが救い。

ストレートナー

「ターゲット(ディスカウント量販店)に行くよ」というと、珍しく娘がついてきました。ストレートナーが欲しいんだそうです。「何それ?」「ヘアをストレートにするの」つまりカーラーの逆で電気ゴテで髪をぎゅっとはさんで癖伸ばしをする道具らしい。例によって友達が「みんなやってる」そうです。娘の髪は細くてほんの少しウエーブがかかった髪です。洗ってほっとくだけですむ恵まれた髪質だと思うんですが、娘はなんとしてもピンピンまっつぐのストレートにしたいらしい。どうもそれがティーンエイジャーの女の子たちのお約束らしいです。毎朝、髪を一筋ずついちいちコテで伸ばしていくんですから、なんともご苦労なことで。暇な子供だからこそできることですから、まあやりたきゃやってくれればいいんですが。
ターゲットに行ったら、ありました。ストレートナーが10種類以上、ずらっと。流行ってるらしい。
最近洗面台に娘のお化粧品が目に見えて増えてきました。なにしろティーンエイジャーはヘアにオブセスされていますから、ヘアローション、ヘアシックナー(髪にコシをつけるローション)、そのほかわけのわかんないヘアプロダクト。ボディーローション、デオドラント、ボディスプレー(香りのスプレー)、モイスチャライザーそのほかボディプロダクトいろいろ。マスカラにリップグロスも定番のお化粧品です。女の子たちがまず付け始めるのがリップグロスというのは日本と変わりませんが、それとほぼ同時にマスカラも多くの女の子たちが付け始めます。学校にお化粧禁止という規則なんてないので中学生もはりきってマスカラをつけます。彼女たちはみな睫毛が長い上に、睫毛の色が薄いので、マスカラで黒く色づけするとびっくりするほど目元がはっきりします。白人は大人でもマスカラだけは必ずつけるという人がいるのもなるほどと思います。わたしは極端に睫毛が短いのでマスカラなんか付けるのに苦労するだけなのでまったく使いません。娘の睫毛は父親の血をひいてわたしの倍以上はある。が、私の血もひいているので、白人の友達と比べれば長い方じゃないし、髪の色と同じでもともとダークな色の睫毛なのでマスカラつけてもたいして代わり映えはしません。マスカラといい、ストレートナーといい、大人から見るとたいして効果ないのになあ、と思えることに情熱を燃やしているのってなんとなくほほえましいものです。

フットボール

娘の親友が学校で体育の時間に鎖骨を折りました。なにやってて折ったの?と聞くとフットボールだと言います。なぜ女の子がフットボールなんてやってるわけ?娘の話によると、体育の時間にはエクササイズルームでエクササイズする人とボールゲームをする人と本人の希望で分かれることもあれば、全員がボールゲームをやることもあるそうで、バレーボールだったりドッジボールだったりもするんですが、その種目の中にフットボールもあるんだそうです。しかも男女混合でやることもあるそうで。「それっていくらなんでも危険じゃないの?」娘の同級生の男の子にはすでに180センチ近くある子もいます。怪我した娘の親友は30キロそこそこの小柄な子です。「タックルはしちゃいけなくて、ボディコンタクトはしないことになってるんだけど、ボーイズにステュピッドな子もいるからぶつかってきたりするんだよ」と娘はいいます。そりゃゲームに夢中になれば、勢いあまってぶつかりもするだろうさ。でも、タックルしないでどうやってボールを奪うんだ?「ボールを持っている子にタッチしたらボールをとれるんだよ」って、なにそれ。鬼ごっこか?それってフットボールっていえるのか?どうして、そこまでして女の子にフットボールをさせなきゃいけないんだろう。とにかく男子のなすスポーツはすべて女子も参加させるべしというのがアメリカの学校のポリシーのようです。こういう危険なポリティカリーコレクトネスっていうのはほんとにやめてもらいたいです。

ドレスとお祝い

冷え込んでまいりました。なんだか紅葉らしい紅葉もないままに、例年より半月は遅れて木々もそろそろまるっぱげ。
 
バーミツバのお祝い金は、その後の調査の結果、18の倍数という習慣があることが判明。わたしが仏教徒であるのと同程度にしかユダヤ教徒じゃない元夫はもちろん情報源ではありません。いくらなんでも18ドルというのはあり得ないから、36ドルから始まるわけです。そのバーミツバの格式(つまりお金のかかり具合ってことです)と本人との親しさの度合いによって金額は上乗せされていくそうです。あまり親しくない相手なら36ドルでよかろうということですが、たとえば高級レストランやホテルで正餐パーティーとなるとたとえ親しくなくても36ドルっていうのはちょっとね、ということらしいです。
親しさでいえば36ドルですが、パーティーの格となると、よくわからない。一つはシナゴーグのイベント会場、もう一つはホテルのバンケット(儀式が行われるシナゴーグからホテルへは主催者側がバスをチャーターしてゲストを運ぶ)。ともかくうちは多くても54ドルってことで、100ドルなんてとんでもない金額でなくてよかった。っていったってうれしくないけど。
 
もう一つの出費、ドレスを購入しました。12歳というのは難しい年齢で、既に大人並みの身長になってる子はいいんですが、うちのように他の子より頭一つくらい小さいと身体に合うドレスなんてなかなかない。そりゃ小さい子供のドレスならあるんですが、娘は当然ふりふりのお子様ドレスなんか絶対着たくない。欲しいのはティーンエイジャーらしいクールなドレスです。あるんです、一応。でも高い。大人のサイズなら大人の安物ドレスを買えばいいんですが、大人のドレスをコピーしたデザインの子供服っていうのはえらく高い。親としては、今しか着られないお姫様風のドレスを着せたらどんなに可愛かろうと思うのですが、アメリカのティーンエイジャーは「可愛い」というコンセプトが嫌いです。子供のくせに何が何でもクール、つまりドレスなんかはセクシーなのがよろしいわけです。娘が選んだのもスレンダーなストラップドレス。ドレスは用意しましたが、あとは靴も必要です。ドレスシューズなんてパーティーでしか絶対はかないのに、ああもったいない。

またバーミツバ

11月だっていうのに、この暖かさはなに?2,3日のことなら結構な小春日和なんですが、こう続くと気味が悪い。11月になっても木の葉が残っていて、まともに紅葉すらしてないなんてニューヨークに20年近く暮らしていて初めてのことです。
娘にまたバーミツバの招待状が来ました。やっぱりわたしが聞いたことのない名前。しかも既に招待されてるバーミツバの翌週。これからこの調子で続々と来るかと思うと恐ろしい。
で、2週間連続となれば、違うドレスと娘が大騒ぎするのも目に見えています。ああもう鬱陶しい。
あと、いくら包むかっていうのが問題で。元夫は子供なんて25ドルで十分だ、といいますが、この人は自分のバーミツバの時代を基準にしているからあてにならない。25ドルはいまどき普通のバースデーパーティーに持っていくプレゼントの額。どう考えたってそれよりは多いだろうくらいは誰だって想像できます。まあ、50ドルくらいは包まないわけにはいかないだろう、と思っていたわけですが、ちょっと2,3人のお母さんたちに聞き取り調査をしてみたところ、100ドルという答えが続々かえってきました。ひゃくどる!12歳の子供が包むお祝いが百ドル!常軌を逸しています。バーミツバお祝い予算どう少なく見積もっても、この1年で千ドルは越えるってことか。

ハロウィーン

ハロウィーンです。例年なら紅葉もすっかり終わって木々はまるっぱげ、いよいよ冬も本番という気候なんですが、今年はいつまでも暖かかったのでまだ紅葉にもなりきらない葉が散り始めてなんだか景気の悪い光景です。
娘は今年はゲットーガールになるんだそうで、いったい何が出てくるのかと思ってたら、ベースボールキャップをかぶってダボダボのTシャツを着て、大きなフープイヤリングをするだけ。全然普通じゃん。少しも仮装してるように見えない。せめて白塗りに血糊でも塗って「ゲットーガール・フロム・ヘル」くらいにしたら、とすすめたのですが、これでいいんだそうです。小さい子供達は着ぐるみで可愛い格好をしてますが、ミドルスクールくらいから上の子供達は、たいした仮装をしません。それでも本人は結構デテールに凝ってるつもりなんですが、はたからみたら普段と変わらない。だったら、トリック・オア・トリートなんかいかなきゃいいのに、それは行く。で、体力に物を言わせて歩きまくり、小さな子供たちの何倍ものキャンディーを集めてきます。うちの娘はあまり甘いものが好きな方ではなく、チョコレートやキャンディーなんかたまに一つ二つ食べるくらい。それなのに、見境なく山のようなキャンディーを収穫してくるので、いつまでもキッチンの場所ふさぎになって鬱陶しい。結局は古くなって捨てることになるんですが、一応食べ物ですから、こういうのは心が痛む。
で、もう一つ鬱陶しいのが用意するキャンディーやチョコレート。前に住んでいた家はドライブウエーが長く、道から見えない造りだったので、トリック・オア・トリーターは一晩に10人も来れば多い方でした。だから一袋のキャンディー(ハロウィーン用に販売されるキャンディーは30個入りくらいが一袋)は、景気よく掴み放題で放出してもあまりました。
トリック・オア・トリートというのは、子供たちが近所の家をまわるというのが本来ですが、今時のトリック・オア・トリートはそう単純ではありません。人気のあるトリック・オア・トリート地区というのがあって、子供たちは車に乗ってそういうところまで行きます。人気のあるエリアとは、つまり家が密集している地域です。東京の郊外とニューヨークの郊外は住宅の密集度が全然ちがって、うちあたりのような郊外もはずれとなると、ほとんどのタウンで2エーカー(たぶん2千坪くらい)に1軒しか家は建てられないことになっています。水道も下水もなくて(電気はあるけどガスはない)、水は井戸、下水はバックヤードに大きなセプティックタンクが埋まっているというのが一般的なので、市街地のようにみっちり家を建てるわけにもいかないわけです。で、そういうポツンポツンとある家をいちいち歩いて回っていたんでは効率が悪い上に、街頭なんかありませんから安全面でもちょっと心配です。そこで親は住宅密集エリアに子供を連れていくことになるわけです。2エーカーゾーニング地域の例外的住宅密集エリアは、そうした規定ができる以前からある古いエリアとか、集合住宅として別の規定によって開発されたコミュニティーです。つまり今わたしが住んでいるコンドみたいなところです。
ハロウィーンはそりゃあすごい、と話には聞いていたので、昨年は大袋を3袋も用意しました。が、実際に来たのは10人ちょっとで、盛大にキャンディーがあまりました。あまりにも大勢の子供たちが外から来るのに住人がねをあげて、昨年はハロウィーンの晩にセキュリティーを雇って、住人とそのゲスト以外の車の進入を制限するようにしたためでした。今年もセキュリティーを配置するというお知らせが来たので、小さな袋一つしか用意しませんでした。
娘は、友達と一緒にトリック・オア・トリートに行くと行って、学校から直行してしまったので、のんびりテレビなんぞ見てたら次から次へと、来る来る。あっという間になくなる小袋。娘のスナック引き出しから配れそうなものを物色し、個別包装になってるものは片端から出してしのぎました。娘が帰ってきたら、もらってきたキャンディーのリサイクルができるんですが、どこを回っているのか連絡もない。結局迎えに来てくれという電話があったのは8時過ぎ。こっちも一段落した頃でした。娘の言うにはキャンディーがなくなったら「キャンディー品切れ」と書いてドアに貼って、ベルが鳴っても出なきゃいいんだそうで、実際そうしてる家もあったそうです。でもほとんどの家ではちゃんとキャンディーがあったようで、娘は例年のごとく山のようなキャンディー(食べもしないのに)をもらって帰ってきました。うんざり。