根管治療

2010年6月8日
ちょっと前まで暇だったのですが、先週あたりからまた忙しくなりまして、週末返上で働いても間に合わない。起きてる間は(ほぼ)ずっとお仕事。が、こんなに一生懸命働いて稼いだお金があっという間にとんでいく歯科治療。
今日、根管治療に行ってきました。アメリカの歯科医はほんとに細分化されていて、ルートキャナルセラピー(根管治療)だけをやってる専門医で明朗会計(ほぼ)均一料金だそうです。で、1本のお値段、1760ドル。ゴールドスタイン先生のお見積もり(「1800ドルくらいかなあ」)大当たり!って嬉しくねえよ、全然。
根管治療なんて、日本じゃきっと保険がきく治療にちがいありません。そうじゃなくても1本に20万円近くとられることはあるまい。(これは根管治療そのものだけのお値段で、その上にかぶせるクラウンや義歯は含まれていません)。日本に1ヶ月くらい帰って治療したほうが絶対安くあがると思う。娘が大学に行っていつでも日本と行き来できるようになったら、歯科治療は日本でやることを真剣に検討しなきゃなりません。
これからますます現状維持にお金がかかるようになるんだろうなあ。今夜もアドビル(痛み止めイボプロフェン)飲んでお仕事だ。
 
 

インプラントもうすぐ完了

2010年5月23日
 去年の春からとりかかったインプラントがとうとう完成間近。インプラント部分ができあがって、歯の部分を作るためにゴールドスタイン先生のところに行きました(今は仮歯)。で、最後の請求書が1950ドル!だあ~っ!これは歯の部分だけのお値段です。ここまですでにペリドンティストのゴーティシェイム先生に5千ドルも払っています。その他フリッパーやらなんやら数百ドルをいれると7千ドル以上じゃないかあ。高いっ!でもノーチョイスですからね。
 しかも、このところ冷たいものがしみるし、硬いものをかむと傷んでいた奥歯は「神経が死んでいるようだからルートキャナル(根管治療)をしないといけない」そうで、「で、いくらくらいかかるんですか?」ときくと「うーん、よくわかんないけど(一般歯科医のゴールドスタイン先生はルートキャナルはしない)たぶん1800ドルくらい」
 だあああ~っ!
この上また2千ドルかい。歯科治療はまとめてやれば、お口の中にベンツくらいは入っちゃうことは知っていましたが、それにして立て続けにくるとは。思えば、今回のインプラントの前歯だってインプラントにたどりつくまでにルートキャナルやらクラウンやらでこの15年間で3千ドルくらいは使っていると思う。となると、1本の歯をキープするために100万円使ってるわけですね、私は。
 このままでは、シビック1台くらいあっという間にお口に入ってしまうじゃないか。
 これが、プチ整形できれいになりましたっていうんなら使ったお金も納得いくけど、現状維持にかかる費用ってほんとに嬉しくない。これから現状維持にかかる費用はどんどん増えていくんでしょうね。ああ、ともかく健康でいたい。

たかが風邪に100ドル超

4/23/2010
 あんまり風邪が治らなくて、咳で夜も眠れないので、医者に行きました。診察時間1分くらいで「風邪が原因のサイナス・インフェクション(鼻腔の細菌感染)」という即決診断で、抗生物質と咳止めシロップを処方されました。なんでサイナスインフェクションで咳、と思いますが、つながってるので喉の痛みも咳もそのせいなんだそうです。
 で、抗生物質を服用しはじめたら翌日には喉の痛みも鼻づまりも嘘のようになくなり、まだ咳は少し続いていますが、ほぼ回復しました。風邪に抗生物質はききませんが、細菌には抗生物質は劇的にききます。こんなことなら、もっと早く医者にいけばよかった。ぐずぐずしてたのは、風邪だと思い込んでいたからで、効くものがない病気に無駄な医療費をかけるのが嫌だったからです。で、無駄じゃなかったわけですが、まず診療費の本人負担が20ドル、抗生物質66ドル、咳止めシロップ22ドル、しめて100ドル以上。喉の痛みはとれたけど、財布が痛いぞ。
 診察時間1分のありふれた病気だし、薬だってただの抗生物質(しかもジェネリック薬)、それでこのお値段。しかも月々460ドルもの健康保険掛け金を払ってこのお値段。これがわかってたからこそ、医者にはあんまり行かないようにしてるんですが、これが日本だったらとっとと医者にいってとっくに治っていたでしょう。
 でも、保険があるだけましなわけで、保険のない人だったら、呼吸困難でエマージェンシールーム送りになるまで行かないかもしれない。保険がなくて自費診療で同じ診療を受けたら、診察料だけでもだぶん200ドルくらいになります。どういうわけが、アメリカの医者や病院は保険屋には保険屋が認めた料金しか請求しないのに、自費診療の患者には好きな金額を請求することになっていて、自費診療となったとたんに何でもおそろしく高くなる。つまり、アメリカの医療の力関係は、保険屋>医者>患者、となっているわけです。
 オバマが通した医療保険改革案では、このあたりはまったく解決されてません。公的保険はないから保険屋は掛け金を上げ放題、医療費や薬価も野放しのままですから。これがおかしいと思わない政治家は悪人か馬鹿かへタレです。これでも、アメリカの医療制度は民間まかせが正しいと思ってる人は馬鹿です。

治らない風邪

4/20/2010
 日本は寒いらしいですね。ニューヨークも馬鹿陽気が去って花冷え。で、私の風邪はいっこうになおりません。あれから熱が出たので、「おお、これで治るか」と思ったら熱がひいても咳はますますひどく喉はますます痛い。ぼうっとした頭でかろうじて仕事だけをこなしている状態が1週間も続いています。在宅就労でよかった、とは思いますが、また「着替えないで寝たり起きたり」のすさまじい状況です。
 一番迷惑をこうむっているのはチャールズです。夜中といい明け方といい、私の咳で起こされ、昼間も隣で絶え間なくゲホゲホやっているのですが、相手は病気だから文句も言えない。私たちは経済的理由により密着度が異常に高い生活をしています。私は24時間のほとんどを寝室兼オフィスで過ごします(仕事がない日はだいたいキッチンにいる)。私の寝室兼オフィスはチャールズが転がり込んできたことで二人でシェアする寝室兼オフィスになり、チャールズも在宅就労者なので毎日机を並べて仕事をしています。つまり1日24時間の相当部分を3メートル以内の至近距離で過ごしていることになるのです。好き好んでやってるわけではありませんが、それぞれ黙ってパソコンに向かっている仕事なので、普段は問題を感じることはありません。
 これだけ近くにいて風邪がうつらないのが不思議ですが、チャールズは病気をしません。風邪もひかないし、お腹が痛くなったこともない、といいます。そういえば元夫もそうでした。男の子はしょっちゅう熱を出すといいますが、育ちあがった男というのは病気に耐性ができるもんなんでしょうか。
 健康なのは結構なんですが、病気をしない男は病気に対して同情の気持ちがない。チャールズは夜中に起こされても(別に私がたたき起こすわけではない)、隣でゲホゲホしてても文句も言わず迷惑そうな顔もしないのはえらいともいえますが、看病をしてくれるわけではない。それなりに心配はしてくれますが、病気になると何をしてほしいか、何が食べたいか、という想像がおよばないのです。
 ことに食べるものに関しては、アメリカにいるかぎり病気になったときに頼れるのは自分だけ、というのを実感します。病気のときに食べたいもの、食べられるものを作れるのは自分しかいないからです。せいぜい身体を鍛えていつまでも台所に立てるようにしていないと。そして、いよいよ自分じゃできないとなったら、日本の有料老人ホームに入れるくらいのお金は貯めておきたいものだ、と思います。

凍傷

 
2/21/2010
 チャールズがバスルームで倒れる1週間ほど前から足の指先が紫色になって痛いと言っていたので、何か循環器系統に問題があるのでは、という心配をしていたのですが、かかりつけの医者は「こんなの見たことない」とポディアトリスト(足専門医)にまわされてしまいました。
 で、ポディアトリスト(足専門医)の診断は一目みるなり「frost bite」。凍傷です。冬山登山とかでなる凍傷。チャールズは冬山どころか、外を歩くなんて家の前に停めてある車までがせいぜいです。そのポディアトリストいわく「屋内でも凍傷になることはよくある」というんだそうですが、家の中で凍傷って、家にいて寒さで遭難するってことか?
 我が家は暖房代節約のため設定温度はかなり低い。アメリカ育ちのチャールズは冬でも家全体が薄着で平気なくらい暖かいものだと思い込んでいるので、「寒い。寒い。」と言いますが、シャツ1枚で平気なくらいな温度設定にしては光熱費がとんでもないことになるので、そんな意見はもちろん却下です。が、いくら温度控えめといったって摂氏にして17度くらいはあります。それで凍傷っていうのは納得できません。
 で、いろいろネットで調べたところ、どこを見ても日本語のサイトでは凍傷は氷点下以下にさらされた場合に起こるものとあります。しもやけとは全く別の疾患である、と書いてあるのを見て思いつき、しもやけのWikipediaの日本語版から英語版にリンクしたら、ありました。Chilblainというんだそうです、しもやけは。
 「凍傷じゃなくて、しもやけじゃないの?」とチャールズに見せたところ、たしかに症状はそっくりだけどChilblainなんて言葉はきいたことがないというのです。どうもアメリカ(少なくとも東海岸地方)では誰も「しもやけ」なんて言葉は知らないらしいのです。それで、医者もなんでもfrostbite(凍傷)にしてしまうらしい。
 まあ、昼間でも零下か当たり前のニューヨークの冬に手袋なしで出歩けば、しもやけどころかまじで凍傷ものですから、逆に寒すぎてしもやけがないのかも。ニュースでおばかなティーンエイジャーが裸足で外に出て凍傷になって入院してる姿を見たことがあります。それにしても、子供や若い人ほど罹患率が高いしもやけに57歳になって初めてかかるっていうのは何?
 そこは気にかかりますが、しもやけといわれればポディアトリストの言った対処方法、毛糸の靴下をはいて、足をあたためろ、毎晩足浴をせよ、というのも納得できます。そこでバレンタインの前日のチャールズの誕生日のプレゼントに毛糸の靴下を編んであげました。
 かれこれ10年ほど前にもなりますが、編み物にはまっていた時期があってあまり毛糸やら買っただけで編んでない毛糸がクローゼットに山ほどあるのです。久しぶりに編んでみたら楽しかった。が、問題は編み始めるとやめられないことにあります。肩は凝るし、第一こんなことをしていては生活がなりたたない。うっかり編み始めないように、また編み物道具はきっちりとクローゼットの奥にしまいこみました

日本ツアコン2週目

7月16日
 
 さて、東京も2週目。毎日毎日、昼も夜も宴会状態で、ちょっとやそっと歩いたくらいじゃ追いつかないことになっています。で、弟嫁推薦のビリーズブートキャンプをやってみました。日本では馬鹿はやりのようですが、アメリカではそれなりに売れてるんでしょうが、私はまったく知りませんでした。で、やってみたらきついのなんのって。ここ2年ほど毎日30分ステアマスターと15分のウエイトをずっとやってますが、ブートキャンプはそれどころじゃなくきつい。筋肉痛で椅子から立ち上がるのも不自由だ。こんなきついエクササイズがメタボ仕様になってる中年の日本人の間でどうして流行るのか不思議。みんなほんとにやってるんだろうか。怪我とか故障とかしないのだろうか。思いっきり膝とかやられそうだけど。
 やっと晴れた連休最終日は浅草見物。子供らは英語解説付きの人力車に乗って、私より詳しい知識を得てきました。リキシャのお兄さんは五十の塔の由来から花屋敷のジェットコースター、日本のヤクザ、あのウンコビルにいたるまで幅広く英語で解説してくれたようです。英語解説付きも料金体系は同じなのでお得。外人接待にはおすすめです。
 

良性

良性でした。ご心配くださった方、ありがとうございました。どうもお騒がせいたしました。これで、この10日間あまり、常に頭の片隅を占めていた乳がんという言葉から解放されます。結果から言えば、なまじ見つけちゃったために結構な傷口を残しただけということになるわけですが、文句を言ってはバチがあたるというものです。それにしても、思いがけないしこり発見以来、乳がん経験のある友人の知識とアドバイスがどれだけ役に立ったか。まことに持つべきものは友達です。
この1週間、あれこれとリサーチをしてみましたが、乳がんの発生率の高さにびっくり。アメリカでは8人に1人だそうです。日本でも数がぐんぐん増えているのですが、そのわりに検診を受けてる人がすごく少ない。ちなみにアメリカのスタンダードは35歳で初めてのマンモグラム、40歳以降は毎年1回、そのほかデンス(乳腺の密度が高い)人は超音波を2年に1回。日本でも乳がんの発生率が上がってきたので、これまで50歳以上だったマンモグラムのガイドラインが40歳に引き下げられたのですが、超音波検査は、「 有効性については、正確な評価を行うためのデータがまだ十分に得られていない」という理由で見送られたそうです。なぜ?
日本人には西洋人よりデンスな人が多いらしく40歳代の半数近くが高密度乳腺だそうなので、しこりが発生してもマンモグラムでは映らない人が大半ってことです。ちなみにこれまで日本の乳がん検診の中心になっていた触診についてはデータとしては予防効果なしなのだそうです。結果的には良性だったにせよ、私は1度の触診とマンモグラムで見落とされたものが、別の医者の触診と超音波では見つかっているわけで超音波検査の「有効性が評価できない」というのも、触診が効果なしというのも納得できない。それって、触診そのもの、超音波検査そのものに有効性がないんじゃなくて、単に医者の技術がないだけじゃないのか。
医者だって商売ですから、役所のお達しがなくても、検査希望者が増えれば市場水準も上がるにちがいないので、日本でももっと多くの人が乳がん検診を受けるようになってほしいもんです。こういう押し付けがましいことはいいたかないけど、やっぱり言わずにはいられません。40歳以上の方、ぜひ一度マンモグラムと超音波を受けてみてください。
ところで、わたしがデンスだから超音波も受けろと言われたときに「じゃあマンモグラムはしても無駄なのか」ときいたら、カルシフィケーション(石灰化)という前癌症状はランプ(塊)にならずに散らばるのでマンモグラムでしか映らないから、両方やらないといけないと言われました。
それにしても、アメリカでこれだけいきわたっている検査技術やデータをどうして日本で活用できないのか不思議です。アメリカの予防や治療方法の普及には多分に医薬業界の利潤がからんでいるので、別にアメリカが国民の健康管理に熱心なわけではないけど(それどころか健康保険を購入できない貧乏人は検診も受けられない)、それだけ市場ニーズへの反応は早い。患者が増えれば企業がせっせと広告もうつので消費者の予防意識も高まるというわけで、こういうことに関しては、市場原理が良い方向に機能しているようです。