アメリカでオリンピック

3/1/2010
ああ、もう今年も6分の1が終わってしまう。なんて速さだ。
オリンピックも終わりですが、アメリカでオリンピックのテレビ放映を観るのはフラストレーションがたまります。だいたい日本に比べてオリンピックには関心が薄い国で、放映時間が短い。私もスポーツには興味はありませんが、限られたものだけは観たい。フィギュアスケートのエキジビジョンがその代表格です。
が、フィギュアスケートの試合そのものは結構まとめて中継するのにエキジビジョンはほんの一部しか放映しない。しかも、細切れ。イサチェクが出たと思ったら、いきなり大回転(かなんかスキー)で30分、突然ユナ・キムが出たと思ったら、場面は一転ボブスレーへ。やたらコマーシャルが入るのは仕方ないとしても、ここまで視聴者のコンビニエンスを無視した放映をすることもなかろう、NBC。どうぜ大半は録画なんだからさあ。
ボブスレーを観たい人とフィギアスケートのガラを観たい人が重なるわけがないことを見込んでのあからさまな画面前しばりつけ作戦。不愉快。しかも浅田真央や高橋大輔はスルー。
まあ、おかげで観るはめになったボブスレー男子4人乗りはそれなりに面白かったけど。ぴちぴちのスパイダーマンみたいなコスチュームに脛はむき出し。結構太鼓腹のおっさんとかもいて、ウォーッとかいいながらソリを押してシュタシュタっともぐりこむ。なんか愛嬌があって観るたびに笑っちゃいます。ボブスレーなんかは逆に日本ではあまり放映されない種目なんだと思いますが。
あとから、NBCのウエブサイトで観た浅田真央のエキジビジョンは、エキジビジョンすべての中で一番よかった。(なぜ放映しないっNBC!)。ユナ・キム女王様の金メダルは誰がみてもぶっちぎりでしょうが、パフォーマーとしての不思議な魅力は浅田真央のほうがあると思う。あまりにもとっぴなんでこれまで誰にも言わなかったのだけど、最初に見た時から顔と雰囲気がどこか若い頃の玉三郎に似てると思っていました。この際、化粧の天才と言われる玉三郎に化粧をならってはいかがか、と思う。化粧がうまくなったら、もっときれいになると思うぞ。
それにしても、日本のフィギュアスケートの衣装はどうして揃いも揃って垢抜けないんでしょうか。同じアジア人のユナ・キムと比べるとよけい切なくなります。どれもこれもごてごてしすぎ。特にものすごいのは安藤美姫。コスプレじゃないんだからさあ。ショートプログラムのでっかい十字架なんてもう度肝を抜かれました。だいたいオリンピックの衣装に特定の宗教のシンボルを使うなんて、ファッション以前の問題だと思う。高橋大輔もやたらフリフリしてるし、エキジビジョンはまるでヤンキーの特攻服。
浅田真央の衣装はそれなりに似合ってはいるけど、どれもこれも基本スタイルが一緒。絶対に腕と肩と首は出さないっていうポリシーでもあるんだろうか。
選手の衣装デザイナーっていうのは、いったい誰が選んでるんでしょうね。なんかここにも妙なポリティックがあるんじゃないか、と思いたくなるくらいのだささ。あれですごく損してると思う。

跟我説愛我

娘のお友達の中国人家庭にディナーにお招ばれしました。このあたりの学校区は1学年400人を越えるマンモス学校区ですが、マイノリティーがほとんどいない地域で、アジア人は娘のような片親だけアジアとか、養子で来て両親は白人といったケースを含めても1学年にせいぜい4,5人というところです。数少ないだけにアジア人の親どうしというのは、それだけで近親感を抱き会うということがあります。
昨夜、お招ばれしたのは、台湾出身の中国人家庭でしたが、エレメンタリースクールの学区は違っていたので、これまで親しく話したことはありませんでした。ミドルスクールに入って初めて会った子供たちが仲良くなったので、それでは一度会いましょうということになったわけです。で、初めてうかがったお宅で、そこのお母さんが日本のテレビドラマが大好きという話になりました。「これはコレクションのほんの一部だけど」といって出してくれた両手に抱えきれないほどのDVDは、どれも、「あ、タイトルは知ってる」というものばかり。ニューヨークの日本人のお母さんだちだって、これだけたくさんのコレクションを持っている人はいまいというすごさです。「よかったら借りていってちょうだい。まさか中国人から日本のDVDが借りられるとは思ってなかったでしょ」と言ってくれました。なにしろ私は日本を離れかれこれ20年、日本語放送の届かない郊外に移り住んで10年以上で、その間、日本で流行したドラマというのをほとんど見ていませんから、ありがたく拝借してきました。最近は台湾でも韓国ドラマが流行りで、手持ちの日本のドラマはちょっと古いのだけど、ということでしたが、とりあえず中国語字幕の日本のテレビドラマを3タイトル借りてきました。豊川悦司がごひいきだという彼女がお薦めの「跟我説愛我」、キムタクが出てる「愛情白皮書」、そして「泣けるドラマ」としてご推薦の「軽軽緊握祢的手(祢は人偏ですがこれも漢字が出せない)」。
なにしろ1タイトルあたり8枚組のDVDですから時間のあるときでないと大変なことになると思って1日我慢したのですが、ちょっとだけ見てみようと思ったのが失敗。「跟我説愛我」を見だしたら、ついつい4時間もつぶしてしまいました。危険。ドラマの中で誰も携帯使ってなくて、公衆電話とか使ってるし、ファックスが12万円という高値で販売されてますから、相当昔のテレビドラマなんでしょうが、なにしろ20年のブランクがあるもので、それはそれなりに新鮮で、つい見てしまいます。
3タイトルの日本語タイトルは、また、後にブログで書きますので、お暇な方は日本語タイトルをご想像ください。

オリンピック中継

アメリカのオリンピックで日本の選手が放映されないのは仕方がない。でも、録画を(日本に比べればたいした時差じゃないのに、夜8時からしか放映しない)ブチブチとぶった切ってコラージュにするのはやめてほしい。フィギアのエキジビションなんか、1人見せると、次はボブスレー。また1人見せて、またボブスレー。よりによってボブスレー。エキジビションなんだから全体の構成ってものもあると思うのだけど、そんなもんは無視。しかも全員のエキジビションは見せない。そりゃ、人気のある演目は小出しにして最後までひっぱる(金メダリストとか目玉選手が出たのは11時過ぎ)というのはわかりますが、内容を損ない過ぎ。視聴者をいらいらさせるようなやり方は絶対お得なことにはならないと思います。
昨夜は7時から閉会式の放映。なぜ日曜の昼間にリアルタイムでやらないんだという不満はさておいて、いきなり1時間近くオリンピックと全然関係ないドキュメンタリー。第2次大戦でイタリアで戦ったアメリカ黒人兵のお話。関連性はイタリアのみ。こういうのは別枠でやってくれ、別枠で。それから50キロレースがあって(あれは面白かった)やっと閉会式だ。で、こちらもぶった切り。頭から火を噴くスケーターが出てきたと思ったらいきなりコマーシャル。コマーシャルが終わるともう国旗掲揚だ。あの火を噴くスケーターはどこに行ったんだ?あ、可愛い女の子が手をつないで立ってるじゃないか。あの子が歌うの?と思って楽しみにしてたらコマーシャル。次のシーンはもうカーニバル部隊の登場。つまり国歌はカット。旗持ちの行進も日本の旗持ちが誰かもわからない(でもアメリカの旗持ちのジョーイ・チークが可愛いからこれは許そう)。選手入場をタラタラうつすのだけど、どこの国の選手か言ってくれないので、開会式を見てない私にはユニフォームじゃどこの選手かわからない。白いユニフォームの東洋人が出てきたときも、日本か中国か韓国かわかりませんでした(後に判明)。
私が開会式を見なかったのは、オリンピックの放映時間にテレビをつけたら、いきなり全然見たくない競技をやってたので、そのまま見そびれてしまったから。閉会式を放送時間の最後にするのはわかるけど、どう考えたって開会式はしょっぱなにやるべきものじゃないのか。
アメリカのテレビの視聴者をひっぱる番組つなぎには、感心するものもあります。私が「やられた」と思ったのは、「アメリカン・アイドル」という超人気番組の直後にコマーシャルもなにもなくいきなり次の番組が始まったとき。「ハウス」という現代版ベン・ケーシーみたいな番組でそこそこの人気番組ではありますが、私は、そんな番組が次にあることさえ知らなかった。で、「アメリカン・アイドル」からいきなり画面が「ハウス」の冒頭になってしまうのです。この手の番組はまず最初に事件が起こってしまってそれから謎解きというのが常道なので、何これ?と思ってるうちに、最後まで見るはめになります。1時間番組のあとには長いコマーシャルとか、日本じゃ天気予報とか3分ものの番組が入るのに慣れていましたが、考えてみれば、これは視聴者にテレビを消す、またはチャンネルを変えるチャンスを与えてるようなもんです。こういうテクニックだったら「やられた」と思いながらも、気分は悪くありません。

スーパーボール

昨夜はスーパーボール。娘の友達が一緒にスーパーボールを観るというので遊びに来ることになりました。夕食は焼き鯖の予定だったのを急遽ピザに変更。ついでにスーパーボールのお約束メニュー、チリも作りました。チリは数週間前に、元夫が、おすそ分けにくれたのが大変美味しかったので、今、ちょっと凝っています。スーパーボールのシーズンになると、テレビでも有名レストランのチリの作り方がよく紹介されます。元夫がどこかの雑誌から持ってきたレシピと、テレビでやってる作り方を総合すると、最近のチリの流行は、まず豆なし(本場テキサスのチリは豆なんか入らないのがオリジナルだそうです)。それから煮込むのにビールを入れる、肉は挽肉じゃなくて、さいの目切り、あとグルメバージョンだと牛肉じゃなくてバッファローの肉を使うってことのようです。バッファローの肉は牛肉より低脂肪、高たんぱくということになっています。
で、スーパーボールですが、もちろん娘たちはフットボールなんて最初の5分しか見ちゃいませんでした。そもそも興味なんかないんだから。で、わたしも最初の5分およびハーフタイムだけ観ました。今年のハーフタイムのパフォーマーはローリングトーンズ。去年のポール・マッカートニーもなんだかなあ、でしたが、今年はもう、いくらなんでも年寄りはやめてくれ、という感じでした。年寄りのロッカーは痛々しいだけです。皺だらけのミック・ジャガーが腕を振り上げると上腕の皮がタルタル揺れる薄気味の悪さ。今時60前後で年寄りとはいえないのが普通ですが、全員がまるで90歳くらいに見える。年寄りがロックやったっていいんですけどね。そういうものとしてやるなら。でもショーの作りも本人たちも昔のまんまの感覚でやっているのがイタイ。

紅白を見る会

郊外に住む日本人の友人宅で「紅白歌合戦(のDVD)」を見る会に行ってきました。日本人のお母さんたちばかり10人近く集まって、週末の夜に飲み食いしながらDVDを見ようというだけのことですが、たかが紅白がイベントになるのはやはり海外ならでは。テレビジャパン(NHKの国際放送バージョン)を受信している人が録画したものを持ってきて、皆で見ようという企画です。私のような永住者と、駐在員家庭のお母さんと半々くらいでしたが、さすがに駐在組のお母さんたちは出演者のこともよく知っているので、「これ、だれ?どんな人?」と解説をききながら見ると、なかなか面白いです。はっきり言って、紅白を面白いと思ってみたのは初めてです。別に今年のができが良かったわけでも何でもなくて、解説が面白かったわけですが。永住組はみんな日本を離れて少なくとも10年以上は経過しているので、名前知ってるのは演歌歌手くらいなもんで、その子供たちにいたっては火星人でも見ているような感じです。驚いたのは、親の駐在でこっちに住んでいる子供たちが日本のアイドル歌手に詳しいこと。駐在も4年5年と長くなると、子供たちは英語よりも日本語の維持に四苦八苦するようになりますが、こういうアイドル情報に関してはしっかりキープしています。10年前に比べて日本のメディアがアメリカでもたくさん見られるようになったことは、帰国子女の日本への溶け込みに一番役立ってるかもしれません。

本当に日本では韓国がブームなんですね。近所に住む日本人の友達がスーパーの寿司売り場で(最近のニューヨーク周辺のスーパーには必ずといっていいほど寿司売り場があって、たいていは中国人か韓国人がオーナー)"Are you Japanese?" と聞かれたので、そうよ、というと、"Do you know Yon sama?"ときかれたそうです。

スーパーボール

今日はスーパーボール・サンデー。アメリカ中の家庭で、カロリー大判振る舞いのディップとチップスとか食べながらスーパーボール・パーティーなんかが行われているわけです。が、私は昔からスポーツ観戦への興味というのが小指の先ほどもない。昨年まで一緒に暮らしていた元夫も男にしては珍しいくらい、スポーツ観戦に興味を示さなかったので、アメリカ生活18年の間にスーパーボールのテレビ中継は1回も見たことがありません。今年初めて見ました。理由は娘が見たいと言ったから。スポーツ観戦欠落家庭に育った娘は当然のことながら、見事にチームスポーツに興味を持たずに育ちましたが、今年は特別仕様のコマーシャルとハーフタイム・ショーが見たいからスーパーボールを見たいという。去年のハーフタイムで大変な物議をかもしたジャネット・ジャクソンのワードローブ・マルファンクション事件を見そこねたから、今年は後で友達の話題に乗り遅れないように見たいのだそうだ。

で、見ました。つまんない。見たいといった本人も雑誌を読んでて全然見てない。そもそも二人ともルールすら知らないんだから当たり前です。でかい男が大勢で、でかいフィールドを走くり回っているだけにしか見えない。そして、お目当てのハーフタイム。と言ったって、今年はポール・マッカートニーでファミリー・フレンドリーなショーにするんだそうで、もう関係者一同、ひたすら安全第一事なかれ主義大丸出しは明らか。で、もちろんつまんない。娘いわく「ポール・マッカートニーなんてただのおじさんじゃない。マイケル・ジャクソンにすればいいのに。マイケル・ジャクソンもおじさんだけどダンスとかできるし」だそうです(チャイルド・アビューズ裁判真っ最中のマイケル・ジャクソンを使うなんてことは絶対あり得ませんが)。たしかに同じおじさんでも、ポール・マッカートニーには芸人としての現役感がない。どんなに派手にライティングしてみたところで、盛り上がるわけはありません。しかも歌が下手。昔好きだったアイドルの曲を改めて聞いてみると、あまりのド下手さにのけぞることはよくありますが、まさかポール・マッカートニーが下手だったとは。下手になったのか、もともと下手なのかは、格別ビートルズ・ファンでもない私にはわかりませんが、この下手さも現役感のなさの表れです。ビートルズナンバーをただ芸もなく歌って、しまいには、「一緒に歌おう」とか言って手を振っちゃっうし。「みんなの歌」コンサートかいっ!