サイプレス(アムトラックから)

2011年1月31日

 今、バンクーバーからシアトルに向かうアムトラックの中です。シアトルからの往きはバスを利用しましたが、シアトルへはアムトラックのCascades線(オレゴンのユージーンからバンクーバーまで走っています)を使うことにしました。ちょっと時間はかかりますが、電源もWiFiもついていて快適です。でも車内はがらがら。きっと赤字だと思う。実はホテルのコンシェルジュにも電車は使ったことがないからわからないからと、バス(グレイハウンドでなく、ちょっと良いバス)をすすめられたくらいで、アメリカ(たぶんカナダも)では電車というのはとてもマイナーな移動手段です。だから選択肢として考える人が少ないのだと思います。もっと宣伝して、たくさんの人が使うようになれば便数も増えて便利になるのに。早朝と夕方遅くの1日2本しかないので、夕方に出たこの電車がシアトルに着くのは夜の10時半です。
 無事にUBCの大学見学を終え、スキーにも行ってきました。もともとそう長い旅でもないのが、雪のおかげで1日短くなっているので、今回はスキーは無理かな、とも思っていたのですが、バンクーバーのどんよりした雨を見てスキー決行となりました。バンクーバーの市内のアトラクションというのは夏の天気のいいときでないと楽しめないものばかりなのです。そのかわりダウンタウンから40分くらいのところにスキー場があります。海のすぐそばにいきなり高い雪山という不思議な地形です。バンクーバー市内は雨でもスキー場は雪。
 で、バンクーバー近郊にはサイプレス、グラウスマウンテン、シーモアという3つのスキー場があるのですが、どれを選ぶかというのでまず迷いました。公共交通でのアクセスの良さ、値段、そのほか一長一短なのです。ホテルのコンシェルジュやフロントマンにもきいてみたのですが、本人がスキーをする人でないとなかなか信頼がおける答えは得られません。で、UBC のキャンパスツアーのガイド(学生がアルバイトでやっている)にまで「スキー場はどこがいいか」という質問をする始末で、いったい何しにきたんだ、と我ながら思いました。
 こうしていろいろな人への聞き取り調査の結果、バンクーバー2日目はサイプレスマウンテンへ行きました。バンクーバーオリンピックでスノーボードの試合会場になったスキー場です。お天気は晴れ。めったに晴れることのない冬のバンクーバーで晴れ。どうだ、まいったか。
 前日に気温が高くて雨になり、雪がとけたところに晴れとはいえ気温が低くなったので、雪質はところどころアイスバーンに重いザラメという良くない状態。が、景色が素晴らしい。片側には雪山が連なり、反対側はすぐ近くにバンクーバーの街と太平洋が見晴らせます。ゲレンデの向こうに海っていうのはとても不思議な景色です。
 初めてのスキー場なので、まず私はスキー、娘はスノーボードで別々にグループレッスンをとりました。知らないスキー場の初日はこれに限ります。どこのリフトからどうまわれば自分のレベルで効率よく楽しめるか、景色のベストスポットはどこかが手っ取り早くわかります。もちろん練習にもなるし。しかも、中小規模のスキー場だとグループレッスンを受けるのは初心者ばかりなので、上級クラスで登録しておくと(本当にうまい人はまずこういうクラスは受けないので大丈夫)、ほぼプライベートレッスンに近い少人数になるケースがすごく多いのです(ベイルのような大メジャーなスキー場は別です)。とくに道具をレンタルする場合は多くのスキー場にレンタル、リフト、グループレッスンでお得なセット価格があるので、プライベートレッスンをとるより絶対にお得。
 で、サイプレスでも、私はグループ1人だけの完全プライベートレッスン状態、娘は2人だけのセミプライベート状態で大ラッキーでした。2時間のレッスン終了後はランチを食べてから午後に一緒に滑ろうね、ということになっていたのですが、レッスン終了時点で私のひざはすでに大笑い状態。プライベートレッスンで重いザラメと2時間格闘したら口をきく気力もなくなる激つかれ。つくづく体力の低下を感じました。
 それでも、せっかく来たのだからと、午後は一緒に滑りましたが、もう娘と一緒に滑るというのはほぼ不可能になっていました。技術的にも体力的にも。娘はザラメもアイスバーンもものともせずにすごいスピードで降りていきます。つい数年前までは一緒に滑ることができたのに、これから伸び行く者と衰え行く者の差は歴然。
 くやしくもありますが、これは私が娘に伝えることのできた唯一の趣味なので(スキーとスノーボードではあるけどスノースポーツってことで)、うれしくもあります。一番やらせたかったバレエは初日で絶対にいやだといい(バレエシューズ高かったのに)、「くるみ割り人形」は幕があいて3分で「帰ろう」といい(チケット高かったのに)、ピアノは1年も続かず(いまだに楽譜もよめない)、琴は初回の稽古で終わり(爪だって高かったのに)、ギターもほんの数年だけで今や触れもせず(レッスン代返せ)、ダンスも楽器もだめでしたが、一緒に雪山を楽しむことだけはできるようになりました。
 娘がUBCに行くことになったら、今度はウィスラーに行きたいものです。

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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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