皆既月食

2010年12月28日

ちょっと古い話になりますが、19日は皆既月食でした。

 夜の10時ごろに娘が「300年以上に1回の月蝕だから見よう」と言い出しました。調べてみたら300年ぶりっていったって、冬至と月蝕が重なるのが300年ぶりってことで月蝕そのものは3,4年に1回あります。しかもニューヨークで月蝕が見られるのは午前2時40分。娘の言う「一緒に見よう」というのは、つまり「ころあいの時間になったら起こしてね」ということです。普通なら、見たけりゃ勝手に一人で起きろ、お母さんは寝る、というところですが、今回は一緒にみてみようか、という気になりました。
 それというのも来年8月までが娘と暮らす最後の1年だからです。この秋の新学期になったころから何をするにも「娘がいるのはこれが最後」という感傷がついてまわるようになりました。月蝕観察を娘としたことなんてこれまで1回もないので「娘と一緒に月蝕を見るチャンスもこれで最後」っていうのもおかしなもんですが、ともかく最後には違いない。

 で、ちょうど仕事も合間だし、たまったペーパーワークを片付けながら夜更かしするかいう気になりました。ところが、パソコンに向かってエクセルを立ち上げたとたんに停電。雨でも風でも雪でもないのに停電。いやがらせか?(って誰の?)停電になるとインターネットもパソコンも使えない。テレビもDVDも観られない。冷蔵庫は開けられない。オーブンもレンジも使えない。シャワーも風呂もだめ。おまけに暖房もきれるのでぐんぐん寒くなる。しかも夜だと真っ暗。寝る以外に方法はないわけですが、ともかくも月蝕まで時間をつぶさないといけないので、懐中電灯たよりにクローゼットの整理。月蝕予定次回の直前にやっと電気がつきました。

 外に出てみると、晴れてるはずの空がくもり(星が見えないので曇りだとわかる)で、もやがかかったような三日月みたいな月がぼんやりと見えます。
 娘を起こすと、「目が覚めたから」とチャールズも起きだしてきました。もちろん気温は零下の寒い中、3人で月蝕観察。月はちょうど真上くらいの窓からは見えない位置にあります。とにかく寒いのでずっと見守っているわけにはいかず、出たり入ったりしながら見た月は話に聞く赤い月ではなく、かすみがかかった(くもっていたので)ボンヤリした三日月がだんだんなくなっておしまい。月蝕そのものは、どうってことありませんでしたが、しーんと静まりかえった中で3人でああだこうだ言いながら夜空を見上げているのはなかなか楽しいものでした。
 しみじみと「こういう時がずっと続くといいなあ」と思えるのも今の生活が「期間限定」だからこそかも。人生そのものが期間限定なわけですが、アメリカの子供との生活は実にはっきりと有効期限が決まっていて、期間限定効果をじっくりあじわえます。

 娘がアプライしている大学は北西部(オレゴン、ワシントン州、カナダのブリティッシュコロンビア)の大学ばかりなので、来年の9月には間違いなくニューヨークとは3時間の時差のある所に行ってしまいます。会えるのはせいぜい年に2,3回というところでしょう。来年8月までは、何かにつけて期間限定満喫ということになりそうです。

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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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