雹とコーラスライン

3/31/2009
 ゆうべ夜の8時頃、雷と稲妻とものすごい音で雨が降り出したと思ったら、雹でした。写真は降りが一段落したところで玄関前ですくってきた雹。東京に住んでいる頃は雹なんて見たことがありませんでしたが、こちらでは時々降ります。といっても、こんなにすごいのは珍しい。だいたい外を歩くということがあまりないので(移動は車なので)、雹にうたれたことはありませんが、こんなのが降ってるときにうっかり外にいたら、しゃれにならないくらい痛いと思う。今おもえば、話の種に軒先で試してみればよかった。
 コーラスラインは雹とは全然関係なくて、一昨日、観にいった娘の通うハイスクールのスクール・ミュージカルです。このあたりのハイスクールでは、どの学校でもたいがい生徒によるミュージカルが1年に1度は上演されているのですが、娘が関わっているわけではないのでこれまで観たことはありませんでした。今年はうちにもちょくちょく遊びにくる娘の友達が何人が出ているというし、演目が懐かしいコーラスラインなので観にいくことにしました。
 で、たまげました。上手い。そりゃあ、素人で子供の芝居ではありますが、知ってる子が出ていないとしても、充分楽しめる出来に仕上がっていました。ことに歌が達者なことは驚くばかり。中には、このまま本物のオーディションに持っていっても充分通用しそうな子もいたし、何よりもすごいのは下手くそがいないこと。ダンスはまだまだですが、それでもちゃんと歌って踊ってそれなりに見せるのだからたいしたもの。大人10ドル、学生5ドルのチケットは大変お買い得と思える内容でした。
 でもって、バンドがまたうまい。学校のミュージカルなんだから音は録音と思っていましたが、生のフルバンド。こちらには各楽器の先生とおぼしきプロも混じってはいましたが、大半は生徒で、オリジナルバージョンで演奏しています。上演中は暗くて見えなかったので、私はプロバンドを雇ってきたのだと思い込んでたくらいの出来です。
 うちの娘は音曲舞芸にまったく興味を示さずにここまできたため、私はこれまで学校のパフォーマンスといえばやる気のない吹き溜まりコーラス(学校の音楽で強制参加)しか観たことがありませんでした。やる気のある子どもがやりたいことをしてるというのは、それだけで楽しいものなんですね。
 ちなみに、アメリカのハイスクールには演劇部があるわけではなく、毎年、ステージごとにオーディションでキャストを決めます(演目はプロデューサーである教師が決める)。これはスポーツでも同じで、バレー部やサッカー部があるわけではなく、毎シーズンごとにトライアウトでメンバーが決まります。だから、歌もダンスもやったことないけどミュージカルが好きだからミュージカル部に入って練習したいです、というわけにはいきません。結果として、スポーツでも演劇でも毎年参加するメンバーはある程度決まってくるので、それなりのグループ帰属意識はあるでしょうが、あくまでも実力主義を前提にしたグループなので日本のクラブ活動とはずいぶん違います。
 歌でもダンスでも、ソロの出来に比べてコーラスや群舞になるといきなりあやしくなるのは、素人ゆえの技術の拙さもありますが、そういう学校の課外活動のあり方も無関係ではないと思います。とはいえこのステージのレベルの高さは実力主義あってのもので、どこにでもある普通のハイスクールで、これだけソロの演技と歌とダンスをこなせるキャストを揃えるアメリカのパフォーマー層の厚さということを思い知らされました。特に男の子。日本の普通の高校で、歌って踊って(ダンスは下手だか、とりあえず踊れる)演技する男子をこれだけの数で揃えられるところがどのくらいあるでしょうか。たいした脈絡もありませんが、舞台の男の子たちの楽しそうな様子を見て、若い男の子たちにとってアメリカはまだ日本より生きやすい状況にあるように思えました。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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