被害甚大

10/8/2008
  バタバタしてるうちにあっという間に2週間。
  世の中、サラ・ペイリンどころの騒ぎじゃなくなっています。下がり続ける株価に不動産、つぶれる証券会社に銀行、保険会社、増える失業率とまるで日本のバブル崩壊とそっくり。違うのはアメリカの場合、普通の人々の個人資産に株や投資信託の占める割合がとても高いということです。
  いわゆる401Kという職場を通じての積み立てから個人のリタイアメント口座(積み立て分の所得税をリタイア後に引き出すまで先送りできる)にいたるまでかなりの割合を投資信託にしてあるのが一般的です。サラリーマンなんかは月収から一定の割合を積み立て、その中の一定額が株式商品に自動的に投資されるように設定してあるケースが多い。
たいていは入れたら放りっ放しですから、比較的安定した投資信託にするわけですが、すべての株価がこの大暴落では、いくらローリスクといったって被害を受けない投資信託など皆無です。ローリスクなんて、そもそも市場が正常に機能している前提でのローリスクなんだから、こんなパニックになっちゃローリスク投信もハイリスク投信もあったもんじゃありません。債権だって下がる。で、この騒ぎで、おそるおそる残高を見てみたら見るも無残ということになっているわけです。
  私は勤め人ではありませんが、毎年それなりの額をリタイアメント口座に積み立ててきました。なにしろ、公的健康保険すらなくて老後は自力で何とかせよという国ですから。で、アメリカの常識にそって、その中のかなりの部分が投資信託になっています。当然、洒落にならないような被害を受けました。というか、受け続けています。どこまでいくかわからないんだから。
  昨日、ダウがまた500ポイント下げてヨーロッパも全滅、寝て起きたらアジアも全滅で、日経平均900円安になってました。日経平均は史上3番目だかの下げ幅だそうです。
ちょっと日本語放送のNHKニュースで状況を見てみようと、めったに見ない「ニュース9」を見て唖然。トップニュースはノーベル賞。延々とノーベル賞の話が続き、株価や経済の話がでてきたのは番組開始後20分以上経ってから。そりゃあ、ノーベル賞はめでたいことではありましょうが、ニュース番組としてプライオリティが間違ってないか?
  この世界に生きている以上、同じ船に乗っちゃってるわけですから、株も投信も個人で保有してなくても、株価が1日で千円近くも下げれば(1ヶ月では4000円以上だそうで)、影響を受けない人なんていないはずです。資産についてだけでも、すでに傾いている公的年金だって企業の厚生年金だって被害甚大のはず。アメリカみたいに個人責任で運用してないってだけのことです。
  まあ、これが、パニックをよんでさらなる下落を招かないように、なるべく株価の報道は控えめにして明るいニュースにしましょうってことなら、それはそれで一見識ではありますが(どこのニュースも株価一色みたいなアメリカの報道はたしかに不安をあおる)、そこまで考えての事とはあまり思えません。NHKのニュースの中で流れていた国会で株価暴落についての質問を受ける麻生総理の受け答えってのがすごかったし。
「株価が今日は600円下がったってことで、え?700円?(も1回後ろを振り返る)え?900円か」
  開いた口がふさがらないってなあ、このことだ。もっともアメリカの政治家だってかなりのものがありますが、それはまた続きでってことで。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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