瀕死の王

5/30/2009
 イヨネスコのExit the king(瀕死の王)を観て来ました。なんだか今月のブロードウエイは不条理劇月間のようで、ストレートプレイのメジャーな舞台が2つとも不条理劇。前の日記に書いたゴドーは20年ぶりの上演でしたが、こちらはブロードウエイでは40年ぶり以上だそうで、景気が悪いと不条理劇が流行るんでしょうかね。
 王様がジョフリー・ラッシュ、第一王妃がスーザン・サランドン、若い妃がローレン・アンブローズ。ゴドーはソルドアウトでしたが、こちらはかなり空席があり、半額チケットにも出ていました。芝居としてはゴドーよりずっとエンターテイニングにできあがってるんですが、ゴドーに比べると戯曲としての知名度がぐっと低いからでしょうか。
 チャールズに誘われて、どれどれと検索してみるまで、私もまったく知りませんでした。当のチャールズも芝居オタクなわけではなく、観にいった人にジョフリー・ラッシュがすごくよかったよ、と言われただけのことでイヨネスコなんて名前しか知らないという点では私と同じ。おそらく多くの観客が同じだと思われます。
 それを見越してなのか、ゴドーのようなストイックな演出ではなく、舞台の仕掛けも派手でコメディタッチの強いつくりになっています。評判にたがわずジョフリー・ラッシュが大熱演の大サービス。ジョフリー・ラッシュは映画のシャインでしか知りませんでしたが、もともとパントマイマーだったのだそうで、なるほどと思う身体の使い方です。なんとなく勘三郎を彷彿とさせる雰囲気でした。スーザン・サランドンもそのまんまで適役。
ゴドーよりも具体的なストーリー展開があるので台詞の英語を理解するのに四苦八苦するということもなく楽しめます。テーマが出口なしの死ですから、暗くてやり場のない話にはちがいありませんが。
一番安いバルコニーの後ろで観たのですが、こういうものならオーケストラで観ればよかった(王様が客席を歩いたり、コクーン歌舞伎みたいな観客サービスがいっぱいある)。
 
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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