ファーブル昆虫記

8/21/2009
ここ1週間、ニューヨークはまるで東京のように蒸し暑い。夜も蒸し暑い(まあ東京ほどではないが)。
朝もはよから蒸し暑い。で、今朝セミがうるさく鳴く道をチャールズと歩いていて、ふと「子供のころ蝉取りをしたか?」ときいてみたら「それはいったいなんのことやら?」という反応。
セミに限らず昆虫捕獲ということが子供の遊びとして全く日常の範疇になかったことが判明しました。そういや、うちの娘だって、娘の友だちの男の子だって誰も虫なんかつかまえちゃいなかったんですが、どういうわけかこれまで深く考えたことがなかった。しかし、考えてみれば日本じゃ夏になれば百均からデパートまでどこでも出回る虫捕り網や虫カゴなんてものをアメリカの店頭で見たことがありません。木だって草だって自然だって、虫だって東京とは比較にならないくらい豊富なはずなんですが、昆虫網を振り回してる子供なんていうのもついぞ見かけたことがありません。
チャールズは半世紀を越える人生で虫捕り網も虫カゴも見たことも触ったこともないという。
「日本じゃ男の子は虫が好きって決まってんだよ。男の子じゃなくたってファーブル昆虫記くらいはみんな読むだろうし」というと
「何それ?」という「どういうスペル?」ってこういう質問が一番困るんですが、「とにかく西洋人で100年くらい前の世界的にすっげえ有名なFで始まる昆虫学者が書いた本だ」といっても全然見当がつかないという。家に帰ってグーグルで調べて英語版ウィキペディア(Fabre’s Book of Insectsでファーブルはフランス人)を見せても「へえ、聞いたことない」そうで、どうやら『ファーブル昆虫記』はアメリカじゃ全然スタンダードじゃないらしいのです。ちなみに「じゃあシートン動物記は?」と聞くと、これも知らないそうで。ウィキペディアで調べたら、シートンはスコットランド生まれですが、一番長く住んでたのはわが家から1時間も離れてないコネチカット州なのでした。さらに調べてみて初めて知ったのですが『シートン動物記』っていうのは日本の出版社が『ファーブル昆虫記』と対にするためにシートンの作品を集めて作った本で、英語の原書が存在しない本なのだそうです。
まあ、シートンはともかく、男の子(のマジョリティー)は虫捕りが好きっていうのは万国共通じゃなかったのか。ファーブル昆虫記が単なる日本の出版社のマーケティングの勝利だとしても、男の子が虫に惹かれるっていうのは、男の子が乗り物に夢中になるのと同じくらいインターナショナルな現象じゃあないのか?だとしたら、なぜに日本の男の子は虫にはまるんだろうか。単なるピアプレッシャーなんかだとはとても思えないんですけど。ヨーロッパやアジアの国ではどうなんだろうなあ?
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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