バレンタインのダブルデート

2/21/2010
 今年のバレンタインデーは日曜日。アメリカでは、バレンタインは男が花を贈ったり2人でお出かけしたりする日です。うちでは、アメリカに来てから意地になってやってる日本の伝統行事を除き、祝日バースデーその他の行事に対しては全く情熱がないので「バレンタインなんてレストランが混むときにわざわざお出かけしなくても」と例年なにもしません。
 が、今年は初めて、バレンタインのディナーにお出かけしました。チャールズのお父さんに誘われたからです。チャールズのお父さんの新しい彼女と4人でデート。チャールズのお母さんが4年前になくなってからお父さん、ジョーは1人でしたが、去年知り合った未亡人と暮れから付き合うようになりました。
 知り合ったのはインターネット。日本ではネットの出会いサイトというといかがわしいイメージがありますが、アメリカでは大変一般的かつ真面目なもので、特に普通に生活していたら新しい独身の異性と知り合うチャンスの少ない中高年の利用者は多い。ちなみに、私とチャールズもインターネットで知り合いました。離婚したら、まずネットに登録が普通です。まあ、それだけお1人様が生きにくい国だってことなんですけどね。
 ジョーはチャールズの弟一家と一緒にロングアイランドに住んでいるので、コネチカットに住んでいる彼女とはなかなかの遠距離恋愛。なにしろジョー86歳、彼女(推定年齢)78歳ですから運転して、フェリーに乗っていくのも結構な負担です。そのためメールのやりとりだけの期間が結構あって、昨年秋に初めてジョーが彼女に会いに行くことになりました。そのときロングアイランドから日帰りは無理だからと彼女の家に近い我が家に泊まって帰ったので、なんとなく私とチャールズもなりゆきが気になっていました。
 その後、うまくいっているらしく、今では会いに来たら我が家ではなく彼女のお家にお泊りです。
 というわけで、彼女を息子にも紹介したいと思ったらしく、一緒にバレンタインディナーということになったのです。場所はジョーの彼女の提案で近くにあるフレンチレストラン。かなりコンサバなフレンチレストランで、シニアカップルでいっぱい。57歳のチャールズが小僧に見えます。
 ジョーの彼女は(推定)78歳とはいえ、現在も現役のバイオリン教師で、地元のチェンバーで時々演奏もしています。足元こそ危ないものの(車の生活のアメリカ人は足がネック)、頭や会話のキレはシャープ。そこは86歳のジョーも同じで、なかなか楽しいバレンタインディナーでした。ジョーはいつか、好きに生きて女を追い掛け回すのが長生きの秘訣だ、と言っていましたが、こういうのを見ると説得力があります。チャールズいわくジョーが野菜なんか食べてるのは昔から見た事が無く、だいたいジャンクしか食べないそうだし、エクササイズなんてしないし、生活はほぼ昼夜逆転だそうです。夜型は彼女も一緒で、寝るのはだいたい2時くらいで、朝は10時半には起きるようにしたいと思っている、そうです。前に会った人は(ネットのサイトに一時は7ヵ所くらい登録してたそうです)9時に寝て5時に起きるというのを聞いただけでお付き合いできないと思ったのだとか。二人とも今年、孫が結婚します。もうこうやって機嫌よく生きていてくれたら子供にとっては、こんなに有難い親はないわけで、私もあやかりたいものです。
 しかし、元気な年寄りという意味ではジョーと彼女は別に特殊なわけではなく、元夫のお父さんは今年90歳になりましたが、82歳のときに妻をアルツハイマーで亡くしてすぐに彼女ができて今も仲良く週末同棲を続けています。男の方が寿命が短いので、妻を亡くしたシニア男性はひくてあまたで、彼女と付き合いだした当初は何人かと同時進行していました。「ぼくとしてはまだ決めたくないんだけど、女性はみんなエクスクルッシブな関係を望むんだよねえ」とため息をついたりしていたのでした。
 で、「エクスクルッシブな関係って、そりゃあセクシャルリレーションシップがあるかないかにもよりますよね」とへレッとたずねてみたところ(その頃はまだ私も元夫と結婚していたので、元義父とも話す機会が結構あった)、「いやあ、そりゃあねえ、彼女が僕の手をとってイントレスティングなところにもっていったらノーというのは失礼じゃないか」というお答えで、みんながドッヒャーとひっくり返ったのでした。
 その時によくわかったので、もうジョーにはそんな野暮なことをたずねたりはしませんが、いわゆる茶のみ友達なんてもんではないことは当然です。
 
 ある意味、いくつになってもあきらめることができない過酷な社会ともいえますが、日本はちょっと降りるのが早すぎるかも。日本で恋人を作ろうとする年寄りは相当勇気がいりそうだし。こういうことは「みんなでやれば怖くない」もんだから「みんながやって」くれないとねえ。降りるに降りられないアメリカも、それはそれなりに逆の覚悟がいるけど。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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