ドキュメンタリー

3/9/2008
 The great happiness spaceという大阪のホストクラブのドキュメンタリーを観ました。Netflex(アメリカのDVDのメールオーダー)のインスタント・ダウンロード(パソコンでその場でダウンロードできる)で偶然見つけて、「何だこりゃ?」と思って観てみたら面白かった。監督はアメリカ人。字幕スーパーが英語ですが、インタビューされてる側は全員日本人なので日本語。が、日本では公開しないという取り決めで撮影したようです(映画の中の会話でそんな意味のことを言っていた)。
 大阪の「らっきょ」というホストクラブのオーナー(兼トップクラスのホスト)と常連客の女の子たちが、ホストとは自分にとって何なのか、を語るドキュメンタリーです。
 ここ数年、日本ではホストが結構メジャーな存在になっているのは聞いていましたが、今時の日本のホストというのを初めて観ました。昔のホストって演歌歌手みたいなイメージでしたが、今時のホストって、みんな、トウのたったジャニーズ系なんですね(私には一人ひとりの見分けがつかない)。アメリカ人と一緒に観ていたのですが、まず出勤前の身づくろいをしているホストたちを見て「この子たちは男?」という素朴な質問。テーマからいってゲイじゃないことはわかってるので、よけい「?」が募るらしい。ちなみに日本の若いアイドル系のホソッこい茶髪の男の子たちは、アメリカの若い女の子には(若くない女にも)受けないタイプです。
 売り上げのためにドンペリニヨンを一晩で何本も吐いては飲みを繰り返すという酒量のすごさやチェーンスモーキングにもヘルスコンシャスが常識の世界に住むアメリカ人は目が点。そして、女の子たちが1晩で何千ドルも使うというと「この子たちは若くて可愛いんだから、その気になればいくらでも男は手に入るじゃないか」と、また理解に苦しむアメリカ人。変化しつつあるとはいえ、アメリカのマッチョ文化は健在です。アメリカ人の男には「男が女を追いかけるものである」という意識が日本人より根強く残っています。
 女の子たちが全員風俗産業で働いているというと「そんな風に見えない」といいます。たしかにアメリカのセックス産業で働いている女性のイメージは「いかにも」という風体ですが、それに比べるとホストクラブにきてる女の子たちは、ファッションといい顔立ちといいハイスクールガールみたいに見えます。
 そして、アメリカ人最大の疑問は「どうして、こういう店が合法でいられるのか」らしい。ソープランドやキャバクラの存在を知っている日本人はホストクラブの合法性なんて疑問にも思いませんが、「日本にはホストクラブだけでなく、この女の子たちの働いている業界も」という話をすると「日本ではプロスティテューションは合法なのか」とまた素朴な疑問。いや、そうじゃないんですけどね。
 たしかに、アメリカでもエスコートサービスと称してもぐりでやってる売春はあるだろうけど、おおっぴらに店を構えようとなったら、かなり厳しい規制がある、というのです。
 よく日本には本音とたてまえがあると言われます。で、相対的にアメリカは本音の国という誤解がありますが、アメリカはたてまえ1本やりの国です。ポリティカリーコレクトネスは「これが本音である」という前提でなりたっているので、誰がなんと言おうと他に本音なんてないわけで、駄目なものは駄目、駄目って言ったら駄目となります。「まあたてまえはそうでも、これくらいは」なんてことは誰も言わない。
 他の国のことはわかりませんが、少なくともアメリカに比べると日本はお金でセックスや擬似恋愛を手に入れるのがはるかに手軽なんですね。
 
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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