チェリーパイ

7/1/2009
チェリーパイです。
グリーンマーケットでサワーチェリーを売っていたので、発作的に作りました。チェリーパイに使うチェリーはあの深い真紅色のアメリカンチェリーではなくて、透明感のある赤のサワーチェリーです。その名の通り酸っぱくて生食には適しません(食べられないことはない)。日本のサクランボに比べても実が柔らかくて水分が多い。
で、生食に適さないため、スーパーではめったに見かけません。季節もごく限られます。冷凍もあまりみかけません。一般的なのはチェリーパイのフィリング用に加工済みの缶詰ですが、当然ながら生の風味は求めようもありません。

というわけでホームメイドのチェリーパイ。
アメリカ人はパイが好きで、チェリーパイ、アップルパイ、ブルーベリーパイといったフルーツパイは定番です。
中にいれるフルーツをあらかじめ煮てしまうレシピを日本ではよくみかけますが(特にアップルパイ)、あれはダメ。形よくはできあがりますが、切ったときにトロっとくるジューシーさがなくなります。フィリングが切ったときにトロっと流れるくらいジューシーで、温度は室温よりちょっと温かいくらいがベスト。熱々もおいしくありませんが(熱々が好きな人もいる)、もちろん冷蔵したのはもってのほか。
単純なお菓子ではあるんですが、そのために美味しいパイは売り物になりにくいという宿命を背負っています。売り物として出すためにはスライスできるようにつなぎを多くしたフィリングにすることになり、そうすると味は落ちます。温度としても生あったかいというのは管理が難しい。
家庭で夕食前に焼いてデザートに食べるくらいがちょうどという、開拓時代生活フレンドリーなお菓子なのです。つまり現代生活アンフレンドリーなので、美味しいフルーツパイはもはやアメリカの失われたアートです。

私のパイは美味しい。といっても、実はアップルパイやブルーベリーパイは自慢ですが、チェリーパイは初めて焼きました。
フィリングはネット検索して探したもの。少しつなぎが多すぎたようで本当はもっとトロっとした方がいいんですが、まあまあでした。
私のパイは美味しい、とえらそうにいいますが、自分で焼けば、誰のパイだって美味しいんです。すごく簡単だから。パイ種はフードプロセッサーがあれば実働時間数分。延ばして型入れに10分。
中身はチェリーは種抜き、リンゴは皮むきに時間がかかりますが、それ以外はボウル一つで混ぜるだけ(1分)。焼き時間が約50分。あとは食べるまで猫の手の届かないところで風通しのいいところにおいておくだけ。
ちなみにフィリングのポイントはつなぎにインスタントタピオカを使うこと(日本では売ってないかもしれないけど、タピオカを細かく砕いたようなもの)。一般的にフルーツパイのつなぎには小麦粉が使われますが、それだとネトっとしたかんじになって美味しくない。タピオカだとちょっといれすぎてもゼリーみたいにプルンとした食感でジューシーさが失われません。

今回のレシピです(カップはすべてアメリカ流の220ccくらいのもの)

<フィリング>
サワーチェリー(種をとって)4カップ
砂糖 1カップ
インスタントタピオカ 大匙3
バニラエッセンスとアーモンドエッセンス少々

ちなみにパイ皮の配合はいろいろ試してこれに落ち着いたもので、わずかな量のベーキングパウダーが軽く仕上げるポイント。

小麦粉2カップ、バター1本半(170グラムくらい)、砂糖大匙1、ベーキングパウダー小匙半分、冷水(適宜)

焼きは華氏400度で50分です。

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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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