ジェイコブス・ピロー続き

8/23/2008
 さて、間があいてしまったけど、前回の続き。ジェイコブス・ピローのダンスです。先週末は大きい方のシアターがサンタフェ・バレエで、小さい方のシアターはKate Weare CompanyとMaureen Flemingの2本立て。私が観たのは、後者、2本だての方。
 名前から想像できるように、小さい方のシアターは小規模なダンスグループの公演となってるんですが、それでも観客は結構年齢層が高い。観客の中心がシニアカップル。アメリカのモダンダンス発展期が彼らの若い頃と重なっているからなんでしょうか。日本のモダンダンスじゃありえない客層です。
 熟年中年カップルに混じって若いカップルやゲイカップルがチラホラとという感じですね。大半は妻やガールフレンドに連れられてきているにせよ、客席男女ほぼ同数というのはいかにもアメリカらしい。男の観客が半数というのは、モダンダンス業界を支えるには結構なことなんですが、あまり嬉しくないのは前に180センチ前後の男が座る可能性が50%近くあるってことです。比較的見やすい傾斜がついている客席だからいいようなものの、これが歌舞伎座だったら悲惨。今回は、180センチ以上の男と180センチ近い女の大柄カップルが前に座って大はずれ。ブースターシートがほしい。
 で、ともかく肝心のダンスについて。Kate Weare は、いかにもアメリカの最近のモダンダンスらしい、身体をめいっぱい使ったダンスで大変おもしろかったです。無音の部分がけっこうあるんですが、これがなかなか見もの。男女のカップルの動きなんですが、まるで早まわしの武道の組み手。私は、無音のダンスというのは好きじゃないんですが、こういうダンスの動きそのものでリズムをつくりだしているものを見ると、音楽がなくてもダンスが成立するんだということがわかります。ところどころで身体がぶつかり合ったり、相手を叩いたりする音が打楽器のようなリズム効果にもなっています。ちょっとでも相手とリズムがずれたら危険そうな激しい速い動きで、相当長いこと無音でやってるのは見事。
 私のダンスの好みは偏っていて、とにかくちゃっちゃっと動いてくれなきゃいや(動いてりゃいいってもんでもないけど)、心地よいリズムを刻んでなきゃいや。というわけで、パンフレットの解説にアメリカきっての舞踏ダンサーとあったMaureen Flemingは、2本立てでなきゃまず観ないタイプのダンサーです。見る前からすでに?だったのは、パンフレットにあったスチール写真。まるで化粧品かなんかのコマーシャル写真。きれいすぎる。(どっちのダンサーもJacob’s pillowのウェブサイトで短い映像を観ることができます。
http://www.jacobspillow.org/festival/at-a-glance.asp 
スケジュールのAugust 17のところをクリックオープンするとKate Weare Company & Maureen FlemingのSee videoのタブが出てきます。)
 で、舞台もそのまんま。全裸でほとんど動かないところが舞踏ってことなんでしょうかね。それは美しいボディで、身体がすごく柔らかいので、いったいどうなってるのか不思議な状態になったりはするんですが、これで舞踏っていわれてもなあ。大野一雄に師事とあるんですが、いったい何を習ってきたんだか。このこぎれいさは、アメリカらしい舞踏のインタープレテーションともいえますが、ダンスとしてはきわめて退屈。
 前に座っていた熟年カップルの感想「very unusual」。一緒に行ったチャーリーは「僕は飽きはしなかったよ」と言っていましたが、「じゃあ、あれが男のダンサーだったらどうよ」ときいたら「飽きる飽きない以前に噴飯もの」だそうです。1回大野一雄のビデオでも見せないと。
広告

投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中