やっぱり女

9/3/2008
 ほんとに予測どおりにマケインは副大統領に女を指名しました(ちょっと自慢)。とりあえず女なら誰でもいけるぞ、と思ってはいましたが、ここまですさまじく女である以外がすべてアウトな女を連れてくるとは。アラスカ知事サラ・ぺリンって、いったいどこからこんなもんを。
 全米銃協会会員で、アンチ・アボーション、健康保険は個人の責任でどうぞって、まあすさまじい保守最右翼ぶり。アラスカ知事ってだけでも?ですが、そのアラスカ知事にもなったばかりで、政治経験は人口6千人の町の市長を数年務めただけ。プライベートライフもすごくって、もとミス・アラスカ、22歳で酒酔い運転でつかまり、24歳でハイスクール時代のボーイフレンドと結婚。5人の子持ちで長男19歳はアーミーにいてイラク出兵予定。長女17歳は妊娠5ヶ月(子供の父親であるボーイフレンドと結婚予定って、つまりヤンママですね)。自称ホッケー・マムですが、客観的に見たってホッケーマム以上の何者でもない。
 しかも言うにことかいて、「ヒラリーが破れなかったグラスシーリング(女性差別って意味です)を私が破ってみせる」だと。自分の存在自体がグラスシーリングを象徴してるってことがわかってない。さすがにアメリカのビジネス界じゃあ女だからって広告塔的ポジションを与えられるってことはまずなくなりました。が、女が対等に扱われてない遅れている政界。だからこそ、自分にふってわいた幸運ってことに本人は気づいてない。まあ、往々にしてこういうポジションの女はそういうもんですが。
 5番目の子供はまだ生後4ヶ月なんですが、知事に選出されてからの出産(まるで高校生なみの無計画さ)。で、その子がダウン症であり、出産前にわかっていながら産みましたってことがプロライフ派面目躍如ってことになってるんですが、それをとくとくと語ることが、悩みぬいて中絶した人たちをどれだけ傷付けるかということにまったく無頓着。政治家にあるまじきインセンシティブさ。人それぞれの状況をまるで考慮できていない。ただのサッカーマムが言ってるぶんにはいいんですけどね(それだってお友達にはなりたくないが)、公人の発言としては常識以前です。
 で、胎児の命は絶対らしいが、息子がイラクに戦争しにいくのはいいらしい。もちろん銃の所持は当然だ、と。
 まあ、マケインがここまで女を馬鹿にしくさった人選をしちゃあ、ヒラリー支持者をとりこむには失敗だろうと思うのですが、報道を見るかぎり「馬鹿にすんな」という声も多い反面、驚いたことにただ女だってだけで「マケインよくやった」という女も少なからずいます。ニューヨーク近辺の、もともとマケインが絶対勝てないエリア(都心部)の女は軒並み「けっ」という反応ですが、わかんないのはブッシュを再選しちゃったエリアの人たちです。共和党ってのはなりふりかまわず馬鹿を取り込む戦略が民主党より絶対うまい。やってるのは金持ちの味方なのにね。民主主義の衆愚政治としての一面をうまく利用しています。そこ行くと民主党ってほんとになあ。演説で立派なこと言ってるだけじゃ勝てないっての。
 職業軍人大統領に軍国の母副大統領だけはやめてほしい。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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