みんなのごはん

3/20/2010
 チャールズには、うちの娘と同学年の息子と2歳下の娘がいます。みんな同じ学校に通っています。まったくの偶然で子供にとっては迷惑なことかもしれませんが、そう珍しいことではありません。「○○のお父さんは、××のお母さんとデートしてるんだって」というゴシップを娘からきくこともあります。もちろん、どっちも離婚しているわけですから別に悪いことをしてるわけではありませんが。
 まあ、それはともかく、最近チャールズの子供たちも週に何回か家にご飯を食べにくるようになりました。チャールズのところも、うちと同様に元妻が居住親権を100%もっていて、チャールズには平日2回と各週末の面会権があります。おそらく一番一般的な離婚後のセッティングでしょう。
 で、チャールズが同居するようになってから、たびたび我が家でみんなでご飯ということになったわけです。チャールズが一人暮らしだった頃はチャールズがご飯を作っていたのですが、彼のレパートリーは限られている。ハンバーガーとかスパゲティとか、サンドイッチとか。一つ一つは、それなりに美味しくできるんですが、問題は彼は一度に一品だけしかこなせないことにあります。これではとても私の食べたいもの、私の娘の食べられるものまでカバーすることはできないので、自然のなりゆきとして、台所は私がいっさい取り仕切るということになっています。
 私は料理をするのも人にご飯を食べさせるのも大好きなので、食べる人数が増えるのはそれなりに楽しいのですが、これが私の日本人の友人たちにご飯を作るのとはわけがちがう。みんなそれぞれに偏食だからです。
 まず、私の娘はアメリカの基準では何でも食べる方になるでしょうが、日本の基準では立派な偏食です。まず魚は一切食べない(小さい頃は好きでしたが、数年前鯖を食べたときにお腹に来るインフルエンザを発症してから魚の匂いが嫌だといって一切食べなくなった)。でも海老、カニ、ロブスターは好き。豚肉が嫌い(とんかつは食べる)。野菜はだいたい食べますが、アスパラガス、マッシュルームは嫌い(しいたけは刻んであれば食べる)。一般的に甘い味付けが嫌い。サラダにフルーツが入っているのは許せない。
 そしてチャールズの娘はベジタリアン。これは好き嫌いというより「動物を殺したくない」というやつで、日本では考えられないような「一人グリーンピース」を実践するティーンエイジャーや若者はアメリカにはかなり多い。こういうことをするのはもともと食べ物に執着がなく食も細い、という子が多いのですが、これの厄介なのは味の好みではないので、細かくすればわからないとか、料理方法を変えれば大丈夫というわけにいかないところにあります。肉汁もだめですから肉やチキンのスープが入っているものは後か肉を抜いても一切だめ。幸いビーガン(魚、乳製品、卵も食べない完全菜食主義)ではないので、魚や卵、乳製品は食べます。でも海老は嫌い。
 そして、チャールズの息子。彼はアメリカでも立派な偏食と言われるレベルで、食べられるものを数えた方が早い。魚は鮭の切り身の焼いたのやフィッシュスティック(タラのフライ)は食べる。肉は味付けがシンプルなら何の肉でも食べる。野菜はブロッコリとアスパラガス、グリーンピース、およびシンプルなレタスのサラダは食べられる。ジャガイモも食べる。トマトソースはトマトが見えず他に何もはいってないピューレ状のものだけ。トマトは食べない。たまねぎ、ピーマン、ナス、きのこなどはもちろん食べない。ともかく変わった味付けのものはだめ。
 で、お父さんのチャールズ。基本的に何でも食べますが、貝類とカニが嫌い(海老は好き)。アボカドが嫌い。
 というわけで、みんなが喜んで食べるおかずというのは不可能に近い。かつてチャールズは子供たちに何を作っていたかというと、パスタ(肉のないプレーンなもの)、マカロニ・アンド・チーズ(インスタント)、冷凍グリーンピース、何も乗せないトマトソースとチーズだけのピザ、鮭の切り身のブロイル(味付けは塩コショウのみ)、フィッシュスティック(冷凍)、蒸したブロッコリ、ハンバーガー(娘には冷凍のベジバーガー)、以上。ほぼこれの繰り返し。
 これだけでもかなり少ないですが、このうちフィッシュスティックと鮭は私の娘が食べません。現在は、全員に食べられる蛋白源と野菜が行き渡るように品数だけは結構並ぶことになりますが、アイテムのバリエーションは多くはありません。
 この前の日曜日のごはんは、チキンカツと海老フライにガンモ(具はグリンピースと人参だけ)、ブロッコリのゆでたの、枝豆(全員が好き)、ご飯。一昨日はタコス。チャールズの娘は肉のかわりにリフライドビーンズ。アボカドを使ったワカモレとかサルサとかチーズとか各自好きな組み合わせでいけるので、こういうのは1品でOK。
 白いご飯も全員が好きで、米の消費量がすごく増えました。それぞれ食べられるおかずが限られている分、子供たちは2膳分ずつくらい食べます。おかずが限られてないチャールズも米好きで、醤油をかけてガッツリ2膳。米はえらい。
 チャールズもですが、チャールズ以上に何でも食べられる私は、つい食べ過ぎることになるのが大きな問題です。しかも、チャールズ一家3人ともに甘党なのでデザートも必ずつきます。私と娘だけの頃はデザートはあったりなかったりで、フルーツがデザートということも多かったのですが、天下の大甘党チャールズはそれでは納得しません。アメリカでは果物はフルーツ・アンド・ベジタブルと、野菜とセットで身体にいい食べ物と考えられているので、デザートとは認められないらしいのです。ケーキとかクッキーとか、それも思いっきり甘いのじゃないと。しかも、チャールズにとってケーキやパイはそれだけでは完結しない。絶対にアイスクリームを添えないといけないものらしい。
 まあ、同じ量を食べるわけではありませんが、目の前にあれば、私もデザートを食べる。で、針金のように細い子供たちのおかげで、大人はカロリー摂取過剰となっています。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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