医者さがし

1/9/2007
アメリカではかかりつけの医者をもつことになっています。そうでないと、病気になったときにすぐにみてもらえません。その上、いまどきのアメリカの保険はほとんどがマネージドケアというシステムになっていて、決まったかかりつけの医者以外には保険がききません(専門医にが必要な場合にも、決まった範囲の医者から選ぶ)。アメリカには国民健康保険という皆保険制度は存在しないので、生命保険とかと同じく各個人が各保険会社が販売している健康保険を買います。よって、保険がカバーする範囲も保険商品によって違います。かかりつけ医として選べる医者のリストもそれぞれの保険によって決まってまして、掛金が高い健康保険ほど選べるリストは広い。保険でカバーされる医療サービスの範囲も掛金が高いほど広い。健康保険は商品ですから、当然、収入スライド制なんてものは存在しません。買い手が大金持ちだろうとホームレスだろうと同一の保険商品の掛金は同じ。と、まあ、ある意味でわかりやすいといえば、わかりやすいシステムになっています。つまり、いい医者にかかって長生きしたけりゃ金持ちになれ、貧乏人は死ねってことですね。
で、その保険の掛金がとんでもなく高い。企業に雇われている場合には、企業ぐるみで保険を購入するし、企業が一部の掛金は負担するのでまだましですが(それでも日本より遥かに高い)、自営業ともなれば加入できる保険の種類が限られている上に掛金が尋常じゃありません。一人で一ヶ月400ドル程度は覚悟しなきゃなりません。子供2人の家族ともなれば千ドル以上は確実です。それでも処方薬、歯科はいっさいカバーなしです。
というような事情のもとに私および元夫と娘は自営業として購入できる中から最もエコノミカルな健康保険を渡り歩いているわけです。で、掛金を節約すれば当然選べる医者の範囲も狭い。その中から選んで比較的近くにあるグループ診療(複数の医者がグループとして互いにカバーしながら診療する)の内科医と小児科医をかかりつけにしていました。が、この医療グループが昨年、別の医療グループと合併しまして、扱う保険の種類を急に変えてしまったのです。
年末にたまたま医者にかかった元夫が「この保険は来年から扱わないことになりました」と唐突に言われたそうです。せめて患者に事前に連絡くらいしてくれ。元夫からその話をきいて今日、慌てて調べたら私の内科医も娘の小児科医も全滅。私たちのもってる保険はきかなくなりました。ということは、別の医者をできるだけ早くさがさないと、病気になった、怪我をした、という時に立ち往生してしまうわけです。それにしても、ただでさえ狭い範囲から選んでいるのに、ますます狭くなってるんだから頭が痛い。
娘は3回のブースターショットが必要な予防接種の3回目が今月の予定です。3回セットなんだから、おまけでやってくれてもよさそうなもんですが、そういうところはまったく融通がききません。自己負担でなんていうと目玉が飛び出るような請求書が来る(どういうわけか保険屋に請求するよりも個人に請求する医療費のほうが破格に高いというシステムになっている)。それがいやなら、たかがナースに注射1本してもらうために医者をさがさなきゃなりません。しかも、これまでの医療レコードも全部移さないと。ああ、病気になりそうなくらいめんどくさい。
あと2ヶ月で健康保険の書き換えですから、場合によれば、また3ヶ月で医者を変えなきゃってことにもなりかねない。こういうことで時間と手間をとられるのって本当にいや。無駄の最たるものです。
オバマでもクリントンでも誰でもいいから、このアメリカの最低のヘルスケアシステムを何とかしてくれ。たぶん、なんともならないだろうけど。
広告

投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中