マーク・モリス

 8/20/2007
日本は相変わらず猛暑らしいですが、ニューヨークはもう夏も終わりのムードです。昨夜は華氏50度(摂氏10度以下)をきるという予報だったので窓を閉めて寝ました。昼間もたぶん20度くらい。快適といえば快適ですが、この後長い冬が待ってるもんでニューヨークの夏の終わりは寂しい気分が充満してます。残暑もいやだけど、この気分も嫌です。
 さて、テレビでマーク・モリスのMostly Mozartを観ました。マーク・モリスはマーサ・グラハムやアルビン・エイリー亡き後(舞踊団そのものは今もありますが)、アメリカモダンダンス界の現役最大手ですが、私はめぐり合わせが悪くて生の舞台を1度も観たことがありません。これも観たかったものなので、珍しく気合を入れてテレビの前に座りました。
 が、カメラワークが最悪。製作者にダンスに対する愛がない。画期的という振り付けではないけど、それなりにモーツアルトの心地良さが出てる楽しい振りなのに、カメラワークのおかげでイライラさせられっぱなし。舞台をフレームに入れたままピントだけ合わせて固定してくれた方が100倍ましです。
 振りそのものは単純で、次々と変わるフォーメーションやソロとグループとの掛け合いが面白さなのに、ソロだけアップにしてどうする?しかも上半身。ダンスは足なんだよ、足。ダンサーの顔映してどうすんだよ?群舞のダンサーを一人一人カメラでなめてんじゃないよ。子供の発表会じゃないんだからさあ、全員の顔が映んなくってもいいんだよ。顔なんかアップにしなくたってダンサーの個性は十分伝わるんだから。
 しかも、ダンスが進行してるのに、ピアニスト(エマニュエル・アクス)のアップが度々挿入される。いくら有名なピアニストだからってオーケストラピットに入ってて観客に見えないはずのものをなぜわざわざダンスをぶった切って映す?エマニュエル・アクス本人だって嬉しくないと思うぞ。
 マーク・モリスは個性的な体型のダンサーが多いってことでも定評がありまして、女のソリストは身長148センチだったし(でも華奢ではなくて弾丸みたいにたくましい)、二の腕の太さが私に負けないくらいの立派な体格のダンサーも結構います。体型も個性もバラバラなダンサーによるユニゾンやアンサンブルっていうのが、マーク・モリスに限らずアメリカのモダンダンスの面白いところの一つです。そういう面白さも全体を映してくれないとわかりません。
 モーツアルトの音によく合ったアンサンブルで、きっとイライラさせられないで観たらなかなかよかったと思うので残念。テレビでただで観るんじゃなくて、チケット買って生で観なきゃだめってことなんだろうけど。気軽に劇場に行けるマンハッタンにまた住みたいもんです。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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