糸が

スペアのお琴の糸が去年切れて、そのまま放ってあったのを重い腰をあげて締めにかかりました。スペアとはいえ、あんまり長く弾かないでおくと、お琴がふてくされて音が悪くなるので。楽器がふてくされると初めて聞いたときは、ずいぶんと非科学的な感じがしましたが、実際にそうなので何かそれなりの根拠があるのでしょう。
お琴の糸というのは、すごく強く張ってあるもので、しかもギターやバイオリン、三味線とちがって巻き上げるねじのようなものはついていないので糸を締めるのはかなりの力とコツがいります。基本的には琴屋さんの仕事で、プロの琴屋さんたちはその技術で締めるわけですが、ここには琴屋は存在しないので、糸が切れたら自分で締めるしかない。で、力と技術のない人は糸締機を使います。小型の万力みたいなものですが、これをうまく使いこなすのも実は結構難しい。私の持っている万力は祖母から受けついだもので、いつ購入したのかはしりませんが、使用法の説明がえらく大時代です。
「本機は時代の要求に依り、何誰にも容易く琴絃が緊張められる様に、機械化せしめ創業発売致しました堅牢優美な完全無欠なるコウカン(漢字が出せない)応用で在ますから、十一、二才のお子供衆にも二本の指先にて軽く完全に締められるその道の必需品で在ります」
で、お子供衆でも指先にて軽く完全に締められるはずの堅牢優美な完全無欠の糸締機で、見事に大失敗。締めすぎて糸を切ってしまいました。しかも弾いてて切れたのと違って下の方で切れているので糸は完全に真っ二つ。もう短くて使い物になりません。糸締機を使うのは数年ぶりなので使い方を思い出すまでに結構時間がかかり、全然締まらない糸と小1時間悪戦苦闘した結果がこれ。新しい糸が手に入るまでスペアのお琴はふてくされることになります。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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