良性

良性でした。ご心配くださった方、ありがとうございました。どうもお騒がせいたしました。これで、この10日間あまり、常に頭の片隅を占めていた乳がんという言葉から解放されます。結果から言えば、なまじ見つけちゃったために結構な傷口を残しただけということになるわけですが、文句を言ってはバチがあたるというものです。それにしても、思いがけないしこり発見以来、乳がん経験のある友人の知識とアドバイスがどれだけ役に立ったか。まことに持つべきものは友達です。
この1週間、あれこれとリサーチをしてみましたが、乳がんの発生率の高さにびっくり。アメリカでは8人に1人だそうです。日本でも数がぐんぐん増えているのですが、そのわりに検診を受けてる人がすごく少ない。ちなみにアメリカのスタンダードは35歳で初めてのマンモグラム、40歳以降は毎年1回、そのほかデンス(乳腺の密度が高い)人は超音波を2年に1回。日本でも乳がんの発生率が上がってきたので、これまで50歳以上だったマンモグラムのガイドラインが40歳に引き下げられたのですが、超音波検査は、「 有効性については、正確な評価を行うためのデータがまだ十分に得られていない」という理由で見送られたそうです。なぜ?
日本人には西洋人よりデンスな人が多いらしく40歳代の半数近くが高密度乳腺だそうなので、しこりが発生してもマンモグラムでは映らない人が大半ってことです。ちなみにこれまで日本の乳がん検診の中心になっていた触診についてはデータとしては予防効果なしなのだそうです。結果的には良性だったにせよ、私は1度の触診とマンモグラムで見落とされたものが、別の医者の触診と超音波では見つかっているわけで超音波検査の「有効性が評価できない」というのも、触診が効果なしというのも納得できない。それって、触診そのもの、超音波検査そのものに有効性がないんじゃなくて、単に医者の技術がないだけじゃないのか。
医者だって商売ですから、役所のお達しがなくても、検査希望者が増えれば市場水準も上がるにちがいないので、日本でももっと多くの人が乳がん検診を受けるようになってほしいもんです。こういう押し付けがましいことはいいたかないけど、やっぱり言わずにはいられません。40歳以上の方、ぜひ一度マンモグラムと超音波を受けてみてください。
ところで、わたしがデンスだから超音波も受けろと言われたときに「じゃあマンモグラムはしても無駄なのか」ときいたら、カルシフィケーション(石灰化)という前癌症状はランプ(塊)にならずに散らばるのでマンモグラムでしか映らないから、両方やらないといけないと言われました。
それにしても、アメリカでこれだけいきわたっている検査技術やデータをどうして日本で活用できないのか不思議です。アメリカの予防や治療方法の普及には多分に医薬業界の利潤がからんでいるので、別にアメリカが国民の健康管理に熱心なわけではないけど(それどころか健康保険を購入できない貧乏人は検診も受けられない)、それだけ市場ニーズへの反応は早い。患者が増えれば企業がせっせと広告もうつので消費者の予防意識も高まるというわけで、こういうことに関しては、市場原理が良い方向に機能しているようです。
 
 
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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