10ドルのダンス公演

久しぶりにダンスの公演を観て来ました。シティセンターで去年から始めたFall Dance festivalという企画公演で、チケットが一律10ドルという破格値。約1週間、毎日ダンスグループ5グループぐらいがそれぞれ1演目ずつ出すという企画です。いろいろなダンスを楽しめて、しかも10ドルというのでチケット購入は大激戦。マンハッタンに住む友人が苦労してとってくれました。
シティセンターというのはかなり大きな劇場なのですが、みたことないくらいの見事な満席ぶり。チケットを受け取るため、劇場の外で待ち合わせしたのですが、もう歩くこともできないくらいの大混雑。入場する人、待ち合わせる人に加えて、キャンセル待ちの長い列。どういうわけか、この公演と関係ない前売りボックスオフィスまで相乗効果で長蛇の列。
で、この日の5本のうち、すごかったのが最初のAlonzo King’s Lines Ballet 。モロッコの音楽に男女4人ずつのダンサーを使った作品で、とにかくダンサーの身体のしなやかなこと、よく動くこと。バレエのきっちり制御された美しさというのは格別なものですが、これは、それをさらに自由に解き放したという感じでしょうか。バレエの動きをハイパーにして早回しにしたような、と言葉で説明すると、えらくせわしないものみたいですが(実際、振りを詰め込みすぎていて嫌いという人もいた)、わたしには観ていてすごく気持ちのいいダンスでした。サンフランシシコベースのバレエ団だそうで、来年ジョイスシアターで公演するとあったので、楽しみ。
あと、マーサ・グラハムのソロの小品が1930年の作品とあるのに、ものすごくモダンなのにびっくり。半端に古いモダンダンスとかモダンバレエとか、いまさらこんなもの見せられてもな、と思うものが多いのですが、そういうところが全然ない。今年の新作といわれても納得するようなものでした。
5本あれば、中には外れもありますが、10ドルは超お買い得。一緒に行った友人4人の中には、私が外れと思った作品が1番好きだという人もいたので、アベレージの満足度はかなり高いと言えます。今年のシリーズは、もうとっくの昔にソルドアウトですが、来年は根性入れて連日通いたいものだと思ってしまいました。そうすると、何十ものダンスグループの作品を一気に観ることができるわけです。
観客には、ダイハード・ダンスファンとかダンサーとか、ダンス公演の常連という人々もいましたが、ふだんダンスの公演なんか観たことないという感じの人もかなりいました。それはそれで結構なことなんですが、前の席の人が照明がフェイドアウトしたとたんに(まだダンスと音楽は続いている)携帯をチェックしだしたのにはびっくり。しかも、そのまま携帯で話し出しました。劇場内では携帯の電源は切りましょう、なんていまどき小学生でも知ってる常識じゃなかったのか。携帯の明るさは、そういう環境では、もう暴力的ともいえるもので、ちょうど真後ろに座っていた友人は殺意を覚えたようです。
 
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

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