撮影

近所の日本テーマのミュージアム毎年恒例の8月のお月見の会(昨年8月の当ブログ参照)で今年もお琴を弾くことになっているのですが、金曜日の夕方に突然ミュージアムの担当者から電話がかかってきました。ウエストチェスター・アート・カウンシルが広報誌にお月見の写真を載せるために撮影に来るから着物を着て琴を持ってきてくれないか、という依頼でした。続いて師匠からもなんだかよくわかんないけど宣伝してくれるらしいから、適当にやっておいてください、という連絡。撮影は土曜日4時半からということで、行ってきました。琴持って着物もって。お琴はどこにセットして弾けばいいんですか、ときくと、実はミュージアムの人も事情は今ひとつわかってなくて、カメラマンとディレクターが来ないとわからないといいます。
で、ディレクターが来て言うには、「後でお琴もいれた写真もとるけど、これは表紙の写真だから日本庭園にいる着物姿ってことでモデルやってね」と言います。「シンディ・クロフォード(古すぎないかたとえが)になった気分でどうぞ」って、無理がありすぎ。フォトショップで月をつくるから、月を見上げるポーズでって、昼の日中で太陽が思いっきりまぶしい。しかもすごい暑さ。夏の午後に着物着て帯しめて庭のど真ん中に立ってるんだから。「あ、ファン(扇子)かなんかないかな」と、ミュージアムショップの売り物のド派手な扇子を持たされて、「扇子を広げて、もう一方の手はウエルカムって感じにして」「次はそこの花の前に座って、片手をちょっと顎のあたりにあてて、月を見て物思いにふけってるって感じで」って。いくらなんでもなあ。でもやりました、ご注文どおりに。ものすごーく、こっぱずかしい妙なアジア人の写真になってたらどうしよう。基本的には庭が主役なので、ひいた写真にしてくれるんだろうけど。それにしても、不安。
で、最後に「じゃあ、お琴も」ってことになったら、ビデオマンまでやってきまして、「ローカル局だけどテレビでもやるかもしれないから、音つきでビデオとってもいいか」といいます。音つきって、写真撮影のつもりだから練習もしてなきゃ、楽譜もほとんど持ってきてない。いいかってきかれて嫌だとも言えないし、もうどうにでもなれ、という気分でやけくその六段。「次は音だけ拾って、庭のシーンのBGMにするからもう一回弾いて。もっとゆっくりなの」って急に言われてもなあ。調弦だって変えなきゃ他の曲は弾けないなんてことはディレクターはもちろん知らない。しょうがないので乱れの最初だけを、すごーくゆっくり弾きました。マイクがびっちり近くに差し出されて大緊張。やばさでは「月を見て物思い」の写真どどっこいだ。写真はともかく、これはちょっと情けないかも。
もちろんそれなりに楽しくはありました。着物姿の写真のモデルなんて日本じゃ絶対にあり得ないことが体験できて、ちょっとやばい結果が予想されるにしても気分は悪いわけありません。数週間後に広報誌ができるそうです。楽しみです。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

“撮影” への 1 件のフィードバック

  1. いやあ、それはそれは。
    おつかれさまでございました。
    上がりがたのしみですなあ。いや、ホント。

    日本のお笑いで『アフリカ中央テレビ』ってのがあるんですが、
    (詳しい説明はお会いした時に)それに近いものがあるなあ。

    あ、でもアメリカモデルデヴュおめでとうございます。
    と、8年前にヨーロッパデヴュを果たしている私は、(これも詳しくはまた)
    ほほえましく見守るわけです。

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