ショパン

運転しながら、CDでガゼボの「I like Chopin」を聞いていたら、娘が「I like 何って言ってるの?」と聞きます。いくらイタリア人の英語だからってお前アメリカ人だろう、それくらい聞き取れるだろうよ、と思って「ショパンよ、ショパン」と言ったら、「ショパンって何?」と言われました。「あんた、ショパン知らないのお?コンポーザーのショパンだよ。ベートーベンと同じくらい有名なコンポーザー」「ベートーベンは知ってるけどショパンなんて聞いたことない」と言い張ります。
アメリカの学校で教える音楽というのは、あまり系統だてた一般教養的なことをやりません。だから、自分でピアノかバイオリンでも習ってないかぎり、楽譜もよめないまま。音楽史なんてもちろんやってるとは思えない。音楽の時間に有名な作曲家の話をしたりということはあるようだから、バッハとベートーベンは知っています。ずいぶん前のことですが、ヘンデルの話をしていたこともありました。が、どうもショパンはそのセレクションに入ってなかったらしいのです。
中学生がショパン知らないなんて、いくら音楽が(学科として)嫌いだからって、物知らずにもほどがあろうと思ったのですが、娘いわく「友達に聞いたって、誰も知らない」と言い張ります。まさかピアノを習ってる子が知らないわけはないだろうけど、そもそも真剣にピアノを習っている子というのが少ない。ましてや日頃からクラシック音楽を聴く親はほとんどいないだろうし、クラシック音楽を聴く子供なんてツチノコなみに珍しいので、誰も知らないというのもまんざら嘘でもないかも。
そもそもガゼボの「I like Chopin」は、アメリカ人は誰も知らない不思議な曲です。日本じゃあんなに流行ったのに、アメリカでは全然流行らなかったのです。私がそれを知ったのは4,5年前、元夫が「何これ、聞いたことない」と言った時で、80年代に世界中でヒットしたものと思い込んでいた私は驚きました。で、インターネットで調べてみたら、この曲はヨーロッパ各国およびカナダ、ニュージーランド、それに香港やシンガポールとかアジアの英語圏にいたるまで、それこそアメリカ以外ではすべてヒットチャートに入ってるのに、アメリカだけ外してるのです。おそらく、アバみたいに世界最大のマーケットのアメリカで売れることを狙って、わざわざ英語で歌ってるんだろうに、アメリカじゃ当たらなかったわけです。
そのときは、こういうビートのない曲ってアメリカ人好みじゃないかもなあ、と思ったのですが、ひょっとするとショパンがまずかったのかも。ベートーベンかバッハにしとけばいけたのかも。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

“ショパン” への 2 件のフィードバック

  1. やっぱり、「チョピン」として流布してるんでは? USAでは。ボロディンとかスメタナあたりになると、「それは何の事?ムシ?動物?」てなことになりそうですね(笑)。でも、「夜想曲第2番」は「To Love Again」という名で広く知られているはずなんですが。ついでにひけらかして(笑)おきますと、ポンキエルリ作曲「時の踊り」=「レモンのキッス」ナンシー・シナトラ。バッハ作曲「メヌエット ト長調」=「ラヴァ−ズ・コンチェルト」サラ・ヴォ−ン。など、ということになっております。ガゼボがUSAで当らなかったのは、おっしゃる通りと言う気がするなぁ。逆に私はいままで日本とヨーロッパでのみ売れたのかと思ってました。

  2. バッハはバックですが、さすがにショパンはチョピンとはいいませんね、知ってる人は。クラシックFMとかでもショパンって言ってるし。アメリカ人との日常会話でショパンなんて単語が出てきた経験はあまりないのですが、明確に覚えてるのは、昔のルームメートのお母さん(当時70代)が、プレゼントにもらったオルゴールの「エリーゼのために」を聞いて「これ、ショパンだったっけ?」と言ったから。うちの娘がショパン知らなくてもアメリカで生きていくには全然支障はないようです。

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