通じない

落ち着いたと思ったのも束の間。なんだか、次から次へとバタバタと仕事や用事が目白押しで、なんだか疲れます。こう忙しいと、子供もほったらかしになるわけです。わたしはかなり口うるさいタイプの母親だと思いますが、仕事に気をとられていると、はっと気付くともう外は真っ暗。娘はぼうっとテレビなんか見てるか、見張られないのをいいことにIM(
インスタントメッセージ)のやり放題だ。娘が幼い頃から、がみがみと口うるさいわたしを見て「言うからやらなくなる」という人もいましたが、ところがどっこい言わなきゃなああんにもやらないんです、うちの娘は。
で、仕事しながら外が暗いのに気付いたわたしが「大変大変、ごはんつくんなきゃ」と思って、バタバタとキッチンに行くと、娘がぼうっと、くっだらないティーンエイジャードラマを見ている。「ちょっと宿題はやったの?」「やった(明日提出のものだけはやったという意味)」「プロジェクト(長期間の宿題)も?」「月曜までだから今日やらなくてもいい」(毎日やんなきゃ間に合わないだろうが)「日本語の宿題は?」「やりたくない」「やりたくなくたってやりなさい」「ごはんの後で」(どうして何でも先に延ばす?)
ああ、そうだ洗濯物も乾燥機にいれなきゃと、洗濯機のあるベースメントに降りていくと、娘の教科書やら本やら雑誌やらが散乱している。その上、ガムの包み紙、のみかけのペットボトルも放置。「次のこと始める前に、それまで使ってたものは片付けなさいって百万回言ってるでしょ、どうして散らかしっぱなしにするのっ!片付けなさいっ」と怒鳴る。「ちょっと待って」「待ってじゃないっ!すぐやれっ」仏頂面でタラタラ片付ける娘。
夕飯の支度をしていて、ふと気付くと、娘がリビングルームから消えている。案のじょう、ベースメントからはキーボードを打っている音がする。宿題やってるはずの娘がIMに熱中しているのは明白。わたしが階段を降りてくるのに気付いた娘は、あわててモニターを消す(バレバレなんだよ)。母は切れる。
「お母さんは息する暇もないくらい忙しいのに、なんでお前の見張りまでしなきゃならないのっ!お前にはセルフ・ディスシプリンというものがないのかあっ!それに、なに、このガムの包み紙はっ。さっき片付けろってって言ったでしょっ(どうしてこう次から次へと腹立てるネタが転がってるかな)」
「本とかは片付けろって言ったけど、これは言ってなかった」
「見りゃわかるだろうがああああ。言われなきゃやらないヤツなんて何の役にも立たないんだよ。そういうのを日本じゃ『金槌女房』っていうんだからね(言いながら、こんなこと言ったって今時、日本の子供にも通じねえよと思う)。金槌って言われて釘もってこないのが気がきかないっていうくらいなのに、お前のはそれどころじゃないだろうがあ」金槌も釘も女房も娘の日本語のボキャブラリーにはないので、絶対に通じてない。
「セルフ・ディスシプリンのないヤツと気のきかないヤツくらい使えないもんはないんだよっ。そんなヤツはいつになったってミニマム・ウエジ(法定最低賃金)しかもらえないんだからねっ」これは通じました。が、
「I’m eleven years old. I don’t care the minimum wage (あたしはまだ11歳なんだからね。最低賃金なんて知ったこっちゃない)」と抜かしやがりました。
もう少し大きいティーエイジャーの娘を持つ友人が言っていました。ティーンエイジャー(のわが子)を見てると、こいつらだんだん脳みそが抜けていってるような気がする。20歳くらいになると、また抜けた脳みそが少しずつ戻ってくるらしいよ、と。うちはこれからが脳みその抜け時なわけです。疲れ倍増。
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投稿者: motokokuroda

アメリカ生活も四半世紀を超えました。お料理から政治まで、興味のおもむくままに。

“通じない” への 3 件のフィードバック

  1. ごぶさたでございました。最近日本で話題のドラマの中で、「甘え」にどっぷりつかった12歳の女の子の台詞に「わたしはまだ12歳なのよ!」というのが有り、鬼のような(ということは実は正論を吐いている)教師に、「12歳ならもう十分に取れる責任はある。無いというならオトナに逆らわず、私に従いなさい」と、たしなめられるというのがありました(台詞は正確ではありませんが)。子供の扱いは心得ていると自負するものもある私ですが、四六時中付き合うとなるとこれはまた別の話なんでしょうねえ。お疲れさまです。それはそうと、いまどきのいいオトナだって『金槌女房』は知らないかも。『六日の菖蒲、十日の菊』もやや近い意味ですが、これもほとんど通じません。『紅葉を散らす』とか『秋風が吹く』もいいオトナがわからない! というシーンをやはりTVで観ました。ナゲカワシイ。さらに3キロほどシェイプアップしたたけしでした。

  2. あれ? ご存知ありませんでしたか。とは言え、あまり使う機会もなかろうとは思います。もちろんわたし自身も使いませんね。当然ながら。なぜなら、『モミヂヲチラス』といいますのは、「若い女性、あるいは少女が恥らうさま」を言う言葉ですので。おたがい「紅葉を散らす」こと、したくともできませんな、わっはっは。チャンスがあるのは11years oldの娘さんだけ。是非とも恥らいを持った嗜みのある女性になっていただきたいものです(笑)。

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